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金融経済用語辞典の「債券投資」に関するカテゴリー記事(用語)の一覧です。

CFD

CFD(Contract For Difference)とは、差金決済取引のこと。ヨーロッパにおいては株式取引の中でも多くのシェアを占めているという取引方法。証拠金を取引業者に預けて、株式、株価指数、債券、コモディティなど幅広い投資商品に差金決済により投資ができる。



EB債

EB債(Exchangable Bond)とは、他社株転換条項付債券とも呼ばれる仕組債の一種。仕組みは債券と同じだが、一定のトリガー価格にある特定の株式や指数の株価が触れてしまうと、早期に現金で償還されたり、全く別の株式として償還されたりする条項が付帯している債券のこと。



ETN(Exchange Traded Note)

ETN(Exchange Traded Note)とは、上場債券、上場投資証券、指標連動証券などと翻訳される有価証券。ETF(上場投資信託)とは異なり、裏づけとなる資産を保有していないことが特徴で、裏づけとなる資産の保有が難しい指標でも組成が可能な証券となる。



LIBOR

LIBOR(London Interbank Offered Rate:ライボー)とは、ロンドン銀行間出し手金利のこと。銀行間で短期資金を貸し出す際の金利。LIBORは融資等における基準金利として用いられる。



MSCB

MSCB(Moving Strike Convertible Bond)とは、転換社債の一種で、一般には下方修正条項付き転換社債と呼ばれる。下方修正という名前が付くとおり、株価が下がると、社債の転換価格が下方修正されるという仕組みとなっている。



MTN

MTN(Midium Term Note)とは、ミディアムタームノート。期間が約5年の中期の債券でコマーシャルペーパー(CP)と似た方法で発行される。ユーロ市場で発行されるものをユーロMTNと呼ぶ。通常はMTNプログラムという仕組みを使って発行される。



NOMURA-BPI

NOMURA-BPI(のむらびーぴーあい)とは、野村證券が公表している国内債券(公募利付債)の市場を動向を示す指数のこと。一定の基準に従って構成された債券ポートフォリオのパフォーマンスをもとに算出されている。国内の債券市場における代表的なベンチーマークである。



PTS

PTS(proprietary trading system)とは、私設取引システムとも呼ばれる取引方法で、証券取引所ではなく、証券会社が開設しているネットワーク上での取引のことをさす。日本では従来、取引所集中義務があったため、PTS取引はできなかったが、1998年12月に規制が撤廃され解禁された。



RSI

RSI(Relative Strength Index)とは、相対強度指数、相対力指数とも呼ばれる相場のテクニカル指標の一つ。相場の売られすぎや買われすぎなどを見る相場のモメンタムを図る指標である。オシレーター分析の一種。



Treasury notes(トレジャリーノート)

Treasury notes(トレジャリーノート)とは、米財務省中期証券のこと。Tノートとも呼ばれる。満期が2年から10年の債券。



VWAP

VWAP(Volume Weighted Average Price)とは、売買高加重平均株価のこと。約定値の算出方法の一種で、機関投資家の取引やトレーダーのパフォーマンス(成績)をはかるベンチマークの一つでもある。



VaRショック

VaRショック(Value at Risk Shock)とは、国債暴落に伴う金融混乱のこと。2003年6月に発生した東京債券市場における売りが売りを呼ぶ展開による国債価格の下落(金利上昇)のことを指すのが一般的。2003年当時、長期金利は当時最低となる0.43%を付けていたが、投資家が長期国債の購入を控えたことをきっかけにして価格が下落。これに伴い、リスク管理の観点から売りが拡大して当時2カ月余りで長期金利が1%程度上昇することとなった。これをVaRショックと呼ぶ。



YTM

YTM(Yield to Maturity)とは、最終利回りのこと。債権投資を比較する上で重要な項目とされており、債券を満期日まで保有してクーポン収入(金利収入)が同利率で再投資された場合の利回りを示す。



アクリーション

アクリーション(Accretion)とは、原資産の償還期日までに元本の増額分が生じることを指す。アモチゼーション(Amortization)の対義語。



アモチゼーション

アモチゼーション(Amortization)とは、部分償還、固定資産の減価償却を指す。元本や債務などを定期的に償還することなどを指す。対義語はアクリーション(Accretion)。債券投資用語として用いられることが多い。



アンダーパー(債券用語)

アンダーパーとは、取引されている債券価格が額面(通常100円)を下回っている状態のこと。債券は満期時には額面で償還されるのでアンダーパーで購入した場合には満期時のその差額分が利益になる。対義語はオーバーパー。



イールドカーブ

イールドカーブ(Yield curve)とは利回り曲線のことを指す。



イールドスプレッド

イールドスプレッド(Yield Spread)とは、利回りの差のこと。たとえば、信用リスクの異なる国債と社債との金利差を比較したり、満期(期間)の異なる債券同士の金利差を比較することで利回りの魅力度やリスクを判断することができる。また、債券同士ではなく、長期金利と株式益利回りの差を計算することで株式相場の割高・割安を判断するのにも利用される。



イールドレシオ

イールドレシオ(Yield Ratio)とは、株式益利回りと長期国債などの金利(長期金利)との水準を比較したもので、相場の水準が割高か割安かを示す指標として用いられる。長期金利÷株式益利回りで算出することができる。イールドレシオが小さくなるほど、株式市場から得られる利益と長期金利との差が小さいことを意味し、相対的に株式市場が割安水準と判断される。



エマージング債

エマージング債とは、新興国債券のこと。ロシア、東欧、中南米、中国、インド、東南アジアなどが含まれる。こうした新興国は今後大きな経済成長が見込まれる半面で、信用リスクやカントリーリスクも高い。近年はこうしたエマージング債に投資をする投資信託(ファンド)も多数設定されている。



オーバーパー(債券用語)

オーバーパーとは、債券の取引されている債券価格が額面(通常100円)を上回っている状態のこと。市場金利が下がった場合などに起こりやすい。市場金利が下がることで相対的に過去に発行されている債券の利回りが上昇することでその分価格が高くなる。



キャットボンド

キャットボンド(CATボンド・Catastrophe Bond)とは、大災害債券とも呼ばれる債券の一種。Catastrophe(カタストロフィ・大災害)。定められた要件を満たす災害(台風・洪水・地震など)が発生した場合に、発行会社が資金を受け取る、あるいは投資家の償還元本が減少する仕組みが取り入れられた仕組債。



キャップ

キャップ(CAP)とは、金利デリバティブの一種で、保有者を金利上昇から守るように設計されたもの。権利行使期間に金利が行使水準よりも高かった場合、保有者は権利を行使して超過額相当額の現金を受け取ることができる。



クレジットスプレッド

クレジットスプレッド(Credit Spread)とは、企業の信用力の差による利回りの差のことを指す。債券投資などにおいて、信用力(信用格付)の異なる発行体の債券の利率に差ができるがこの差がクレジットスプレッドとなる。利回りからデフォルト率を引く事で計算できる。



クレジットリンク債

クレジットリンク債(くれじっとりんくさい)とは、ある信用リスクを別の債券の信用に対して結びつける債券の一種。クレジット・デフォルト・スワップを債券に取り込んだもので、クレジット・リンク・ノート(CLN)と呼ばれることもある。



クーポンストリッピング

クーポンストリッピング(Coupon Stripping)とは、債券からクーポン部分を切り離して元本部分とクーポン部分を別個に取引できるようにすることをさす。ゼロクーポン債の標準的な作り出し方となる。



クーポン(債券用語)

クーポン(Coupon)とは、債券に支払われる金利を、額面価格に対するパーセント(百分率)で示したもの。確定クーポン付き債券の場合、年に1回~2回の利払いが行われる。



コマーシャルペーパー(CP)

コマーシャルペーパー(Commercial Paper)とはCPとも呼ばれ、短期の無担保約束手形。割引方式(金利分を額面から差し引いて販売する方式。満期日に提示することで額面分を受け取れるので、差し引き分が金利相当となる)で発行され、金額と満期日を特定して発行される。



コンソル公債

コンソル公債はイギリスで発行されている債券の一種。永久債の代表的な存在。一定額のクーポン(利子)が支払われるが、償還期限(満期)は設定されていない。永久支払いであることから債券価格は利子額÷利子率により簡単に計算できる。



コンベクシティー

コンベクシティー(Convexity)とは、デュレーションと同様に債券価格の金利に対する感応度指標のこと。利回りの変化に対する修正デュレーションの変化を測定したものである。



コーラブル・ボンド

コーラブル・ボンド(Collable Bond)とは、コーラブル債ともよばれる債券の一種。事前設定された償還価格と償還期日により繰上げ償還を請求する権利を保有者に対して与える債券のこと。



サムライ債

サムライ債(さむらいさい)とは、日本国外の発行体が日本で発行する「円建て債券」のことを指す。日本では1970年にアジア開発銀行が発行したものが最初。日本市場は歴史的な低金利が続いており、こうした低金利での資金調達を背景に国内でのサムライ債発行も行われている。



シティグループ世界国債インデックス

シティグループ世界国債インデックス(Citigroup World Government Bond Index)とは、現在世界で最も広く利用されている先進国の債券ベンチマークの一つ。



シンジケート団

シンジケート団(しんじけーとだん)とは略してシ団とも呼ばれる、債券の発行に責任を持つ金融機関の集団の事。シンジケート団は債券発行リスクを共有し、総額を扱いやすい金額に小分けすることを目的としている。



ジャンク債

ジャンク債(Junk Bonds)とは、信用格付け会社により投資不適格の格付けを与えられた発行体により発行された債券のこと。ジャンクボンド、投機的債券、ハイイールド債などとも呼ばれる。



ゼロクーポン債

ゼロクーポン債(Zero Coupon Bond)とは、クーポン(利子)がつかない代わりに額面よりもディスカウントされた価格で発行される債券の一種。割引債とも呼ばれる。



ソブリンシーリング

ソブリンシーリングとは、ある国の企業の信用格付はその国の政府の格付を上回ることができないという信用格付に関する考え方のこと。たとえば、ある国の格付がBBBの場合、その国の会社(民間企業を含む)はA以上の格付を取ることはできないというもの。



ソブリン債

ソブリン債(Sovereign Issue)とは、政府系機関により発行された債券または保証をつけている債券の総称。政府系機関が保証していれば全てソブリン債であるが、一般的には高格付けの政府が保証している債券をさすことが多い。



テール(国債用語)

テールとは、国債の入札時における平均落札価格と最低落札価格の差のことを示す。テールが短いほど人気が高い(良い入札)とされる。テール10銭というよう表現された場合は、平均落札価格と最低落札価格との間に10銭の開きがあることを意味する。 入札業者は、平均落札価格よりも低い価格で落札することができればその分が収益として計上される。



デットファイナンス

デットファイナンス(Debt finance)とは、貸借対照表における「負債の部」に対する資金調達の事を指す。対義語は「エクイティファイナンス(資本の部)」。一般的には、銀行からの借り入れ(借入金)や一般の社債(債券)の発行によるファイナンスのことを指す。



デフォルト

デフォルト(Default)とは、債務不履行のこと。金利や元本などの支払義務を果たせなくなることを指す。なお、デフォルトの宣言は債務者ではなく、債権者が宣言する。債務者が契約に基づき発生する債務を履行(弁済)できないことをさす。



デュアルカレンシー債

デュアルカレンシー債(Dual Currency Bond)とは、二重通貨建て債券とも呼ばれる債券の一種。利払いは特定通貨でおこなわれるが、元本償還は米ドルなどの他通貨でおこなわれるといったもの。



トリガー価格

トリガー価格(Trigger Price)とは、相場が予め指定している価格にタッチした場合に事前に指定しておいたある条項が執行される取引における価格のこと。日経リンク債などにおけるノックイン価格やEB債におけるノックアウト価格などが含まれる。



ノックアウト価格

ノックアウト価格とは、トリガー価格とも呼ばれる。EB債(他社株転換債)などがこのノックアウト価格にタッチすると、額面での償還が確定するというもの。このノックアウト価格が付帯されている条項のことを「ノックアウト条項」と呼ぶ。ちなみに、対義語には「ノックイン価格」というものがある。



ノックイン価格

ノックイン価格とは、日経リンク債、日経ノックイン債、他社株転換条項付社債(EB債)などの仕組債に設定されているトリガー価格の一つ。あらかじめ設定されているノックイン価格に日経平均株価などの指数が一度でも到達した場合に、通常は投資した元本よりも低い価格で債券が償還される条項が付いている。バリアとも呼ばれる。



ハイイールド債

ハイイールド債(High Yield Bond)とは、高い利回りの債券という意味になる。ただし、単に金利が高いだけでなく、信用リスクの大きい債券を指す。信用格付においてBB以下の債券のことを指す。別名「ジャンク債」「投資不適格債」。



ポイズンピル

ポイズンピル(Poison Pill)とは、毒薬条項とも呼ばれる企業の買収(M&A)に関する用語の一種。敵対的買収を仕掛けてきた相手の裏をかく為の標的企業が行う行動を指す。



リキャップCB

リキャップCBとは、CB(転換社債)の発行によって得た資金を用いて自社株買いを行...



リパッケージ債

リパッケージ債(Repackage Bond)とは、既に発行された有価証券などを担保にしてその有価証券から得られるキャッシュフローを組み替えて新しく組成する債券のこと。



レバレッジドローン

レバレッジドローンとは、ハイインカムローンとも呼ばれシンジケートローンの中でも借り手(資金調達側)の信用格付けがダブルB以下、債券発行時の金利がLIBORよりも150ベーシスポイント以上高いローンを指す。これだけをみるとハイイールド債(ジャンク債)と同様に考えられるが「デフォルト時の弁済順位が高い」「有担保」「変動金利」「財務制限条項が厳格」といった点が異なる。



中途換金調整額

中途換金調整額(ちゅうとかんきんちょうせいがく)とは、日本国政府の発行する「個人向け国債」における中途解約の際に発生する調整金額のこと。個人向け国債は、他の債券にはない「解約」ということが可能になっているが、満期前に解約する場合に発生する調整額のこと。



仕組債

仕組債(しくみさい)とは、特別な仕組みが施されている債券のことで、資産担保証券(アセットバック証券)、リパッケージ債、クレジットリンク債、コーラブル・ボンドなどがある。スワップやオプションなどを組み込むことにより様々なキャッシュフローを実現するデリバティブ債券ともいえる。



個人向け国債

個人向け国債(こじんむけこくさい)とは、日本の財務省が発行する国債(国の借金)の一種。名前の通り、個人を対象として発行している者で、個人以外(法人や金融機関)などが購入することはできない。09年現在、10年満期のものと5年満期の二種類がある。



個人向け復興国債

個人向け復興国債(こじんむけふっこうこくさい)とは日本国政府が発行する国庫債券の一種。従来までは「個人向け国債」と呼ばれていたものと同一。商品性も変わらない。東日本大震災を受けて、その復興事業のための資金として位置づけられている。



個人向け復興応援国債

個人向け復興応援国債 (こじんむけふっこうおうえんこくさい)とは、日本国政府が発行する国債の一種。平成24年3月に第1回が発行された。東日本大震災からの復興に向けた施策のために必要となる資金を集めるための国債の一種。従来の個人向け国債(変動10年)をベースに、当初3年間の金利を個人向け国債の下限金利である0.05%とする国債。



個人向け社債

個人向け社債(こじんむけしゃさい)とは、社債の中でもターゲットを「個人投資家」に向けているタイプの債券のこと。ただし、もともと債券は一部の大口債券や私募債券をのぞいて個人投資家が買うことができないものではない。



債券

債券(さいけん:bond)とは有価証券の一種で、あらかじめ利率や満期日などを定めた金銭債権の内容を実体化させて発行するもの(券面化されず電子的に発行されるものもある)。国、地方自治体、企業、外国政府、外国企業など社会的に一定の信用力がある発行体が資金調達を目的に発行する。



償還価額

償還価額(しょうかんかがく:Maturity Value)とは、満期に支払われる金額のこと。債券の場合は元本(額面)部分に相当する。



償還期限

償還期限(しょうかんきげん)とは、債券が償還される期日のことを指す。債券の場合、償還期限をもって債券の元本が戻ってくることになる。意味としては定期預金等の「満期」と同じ考え方となる。通常の債券では満期日に債券に設定されている「額面」で元本が償還される。



分別管理

分別管理(ぶんべつかんり)とは、証券会社が顧客投資家からの預かり資産と自己(自社)の資産とを明確に区分して管理することにより、万が一証券会社が破綻した場合であっても、投資家の資産が保護される仕組みのことをさす。



利回り曲線

利回り曲線(りまわりきょくせん)とは、イールドカーブとも呼ばれる。信用リスクと発行通貨が同様で、満期の異なる債券の利回りをグラフ上に示したものを指す。



割引債

割引債(わりびきさい:Zero coupon bon)とは、ゼロクーポン債とも呼ばれる債券の一種。利払いがない代わりに発行時に、額面金額よりも割り引いた金額で発行され、償還時には額面で払い戻される。つまり、額面と発行金額の差が実質的な利息となる。対義語は利付債。



劣後債

劣後債(れつごさい:Subordinated bond)とは、一般の債券よりも債務の弁済順位が低く設定されている債券の事を指す。通常の債券よりもリスクが高くなるため、支払う利息は通常、普通債券よりも高く設定される。



変動利付債

変動利付債とは、利率が変動する債券。確定利付債の対義語。市場金利にスライドしてクーポンレートが見直される債券のこと。フローティング・レート債とも呼ばれる。



応募者利回り

応募者利回り(おうぼしゃりまわり)とは、新規に発行された債券を償還期限まで所有した場合の利回りのことをさす。国債、地方債、社債と言った新規発行の債券を発行価格で購入し償還期限まで所有して得られるすべての利回りをさす。



応札倍率

応札倍率(おうさつばいりつ)とは、応募額を募入決定額で割った数字のこと。競争入札が行われる場合の人気度を示す。当然、応札倍率が大きくなるほど、人気が高いということになる。



投資適格債

投資適格債(とうしてきかくさい)とは、信用格付会社によりBBBやBaa以上の信用格付けを得ている債券のことを指す。格付けがおこなわれた段階ではデフォルトのリスクが想定されていない債券のこと。



既発債

既発債(きはつさい)とは、債券の中でもすでに市場(流通市場)に出回っている債券のことをさす。発効日以降の債券。対義語は新発債。既発債は市場金利や発行体の信用リスクなどに基づき売買されている。売買価格は残存年数や金利等の要因により変化する。



日経リンク債

日経リンク債(にっけいりんくさい)とは、日経平均株価にリンクする債券のことで、仕組債の一つ。日経平均株価の水準が債券の利率や償還価格(償還率)に影響を与える債券。事前に指定した価格(ノックイン価格・バリア)に日経平均が触れた場合に債券の条件が大きく変化する。



早期償還条項

早期償還条項(そうきしょうかんじょうこう)とは、投資信託や債券などに付与される特約事項の一つ。償還日(償還期限)の前に当該投資信託や債券などを繰上償還するための条件や決まりなどを指す。



普通社債

普通社債(ふつうしゃさい:Bukket Bond)とは、特別な権利や条項が付帯しない社債のこと。確定利子が支払われ満期には全額が償還される。年1回ないしは2回の利払い(金利の支払)がおこなわれる。



最終利回り

最終利回り(さいしゅうりまわり:YTM)とは、債券投資における指標の一つ。投資した債券等を満期(償還時)まで保有した場合の1年あたりのクーポン収入(利息部分)と、満期時における償還益(損)を保有期間に応じて按分したものを合計した金額に対する投資額を計算したもの。



期近物

期近物(きぢかもの)とは、取引する金融商品により意味合いが異なるが、債券の場合満期(償還)までの期間が近いものを指し、先物取引の場合限月が近いもの、または最も期近の先物契約を指す。



標準物

標準物(ひょうじゅんもの)とは、国債の先物取引において取引対象として標準化された架空の国債のことを指す。国債は発行されるたびに表面金利が異なるが、これを都度取引対象にすると価格の継続性がなくなることから定められている。



残存期間

残存期間(ざんぞんきかん:Current Maturity)とは、満期まで残っている期間のことで、主に債券を評価する際に重要視される。



永久債

永久債(えいきゅうさい)とは、元本償還の規定がなく、債券発行体が存在する限り利子の支払が続けられる債券のことを指す。通常の元本償還期間が定まっている債券のことは有期債という。



流通利回り

流通利回り(りゅうつうりまわり)とは、債券市場における金利、利回り表現の一つ。債券の流通市場において取引されている債券の時価における実質的な利回りのことを指す。受け取ることができるクーポンを現在の時価で計算することで得られる利回り。



流通市場

流通市場(りゅうつうしじょう)とは、株式や債券など直接金融による有価証券が証券取引所などで売買できる市場のこと。対義語は発行市場。通常は発行市場において新しく発行された株式や社債、国債などが投資家の手元に渡りそれが、投資家同士で売買されるようになるのが流通市場である。



物価連動債

物価連動債(ぶっかれんどうさい)とは、インフレ連動債とも呼ばれる債券の一種。名前の通りインフレ率(物価指数)により連動する債券で、元本、クーポン(利息)のどちらか、または両方が債券の発行時点で定められている一定の物価指数により調整を受ける債券である。



発行市場

発行市場(はっこうしじょう)とは、株式や債券などを発行する市場のこと。通常は企業が新たに発行する株式(増資)や、社債などを一旦証券会社が引き受け(アンダーライティング)て、それを証券会社が投資家に販売するまでの流れを指す。



直接利回り

直接利回り(ちょくせつりまわり)とは、債券保有者が得る収入指標の一つ。直接利回りを求める方法は、債券保有による年間のクーポン収入を債券の市場価格で割ることで計算できる。流通市場で債券を購入する場合は必ずしも額面で購入するわけではないため表面利率とは異なるのが一般的である。



確定利付債

確定利付債(かくていりつきさい)とは、事前に定められた時期(半年ごとが一般的)にあらかじめ定められた一定額の利子を支払う形式となっている債券を指す。固定利付債などとも呼ばれる。



社債

社債(しゃさい:Bond)とは、企業が発行する債券の一つ。要するに会社が行う借金のこと。仕組み自体は国債と変わらない。発行体が民間企業の場合を社債と呼ぶ。(国であれば国債、地方自治体なら地方債と呼ばれる。)



私募

私募(しぼ)とは、有価証券の募集における取引相手を選ぶ募集形態の事。日本においては有価証券の公募(募集)の対義語。少数の者を相手方とする募集のことで50名未満の募集のことを私募とよぶ。



競争入札

競争入札(きょうそうにゅうさつ)とは、単純に入札とも呼ばれ、売買契約などにおいて最も有利な条件を提示するものと系や甲を締結するために複数の契約希望者から内容や入札金額を提示させて内容や金額から契約者を決める方法のこと。



終利

終利(しゅうり)とは最終利回りのこと。WEB等での表記では最終利回りのことを略して「終利」と書くのが一般的。債券を購入し、償還日(満期日)まで保有した場合の利回りのことを指す。利息収入の合計に加えて償還時に発生する差益(または差損)の合計が投資金額に対しての年利表記する指標。



経過利子

経過利子(けいかりし:Accrued Interest)とは、前回の利払い日以降証券に発生している利子のこと。証券が二つの利払い日の間で売却が行われる場合、通常債券等の買い手は売り手に対してその日までに発生した利子分を購入価格に上乗せまたは別建てで支払う。



繰り延べクーポン債

繰り延べクーポン債(くりのべくーぽんさい)とは、ディファード債とも呼ばれる債券の一種。当初数年間クーポンの支払が実施されず満期日に一括してその分の支払が行われる。キャッシュフロー発生を先延ばしすることで、税金の繰り延べが可能となる。



繰上償還条項

繰上償還条項(くりあげしょうかんじょうこう)とは、債券の信託証書に対して定めることができる条項であり、発行者が満期日より前に発行残高の一部または全額を買い戻すことができる権利を指す。



表面利率

表面利率(ひょうめんりりつ)とは、債券における表面上の金利のこと。債券の額面に対して支払われるクーポンの割合のことを指す。たとえば、額面100円の債券の1年あたりのクーポン(利息)が3円という場合の表面利率は3%となる。



転換社債

転換社債(Convertible Bond)とは、社債の一種で事前に設定された転換価格において発行企業の株式に転換することができる株式。一般的な転換価格は株式の平均価格にプレミアム分が上乗せされた形で設定されることが多い。頭文字からCBとも表記される。正式名称は転換社債型新株予約権付社債。



金利リスク

金利リスク(きんりりすく)とは、市場金利が変動することにより投資元本の変動や受け取り利息、支払い利息等が変動するリスクのことを指す。金融・投資の分野では債券価格の変動、住宅ローンにおける返済額の変動などで解説されることが多い。



金融債

金融債(きんゆうさい)とは、銀行等の金融機関が発行する債券の一種。金商法における特別法人債にあたる債券。大きく銀行債と特殊金融債に分類することができる。また、利払いの方法により利付金融債(定期的に利息が支払われる)と、割引金融債(割引債形式)の2種類がある。



電力債

電力債(でんりょくさい)とは、電気事業法に基づき、電力会社が発行する社債の一つ。特徴は、有担保社債(一般担保付社債)であり、発電所や送電線といった電力会社が保有する資産全体が対象となっている。そのため、他の無担保社債と比較して万が一の場合も他の債権者に優先して資金回収が可能となっている。



預金準備率

預金準備率(よきんじゅんびりつ)とは、預金受け入れ機関が法的義務として自行内または中央銀行の口座に準備しておかなければならない預金割合のことをさす。支払準備率とも呼ばれる。



額面価格

額面価格(がくめんかかく)とは名目上の価格のこと。債券や証券などに特定の権利を明記した券面自体にかかれた名目価値のこと。債券の場合は、満期時には額面価格が償還される。