金融経済用語辞典は最新の金融用語、経済用語から、難解な用語までを分かりやすく紹介する用語辞典サイト。英和対応。

金融経済用語辞典の「外国為替取引」に関するカテゴリー記事(用語)の一覧です。

Ask

Ask(アスク)とは、マーケットメイカーが提示する証券や金融相尾品、為替の売値のこと。Askは売値と訳されるがこれはマーケットメイカー(証券会社・銀行など)側から見た意味となるので、投資家とマーケットメイカーが直接取引きする際、Ask(アスク)は買値となる。



Bid

Bid(ビッド)とは、マーケットメイカーが提示する証券や金融商品、為替の買値のこと。Bidは買値と訳されるが、これはマーケットメイカー(金融機関等)にとっての意味となるので、投資家とマーケットメイカーが取引する際、Bid(ビッド)は売値となる。



CFD

CFD(Contract For Difference)とは、差金決済取引のこと。ヨーロッパにおいては株式取引の中でも多くのシェアを占めているという取引方法。証拠金を取引業者に預けて、株式、株価指数、債券、コモディティなど幅広い投資商品に差金決済により投資ができる。



FOMC(連邦公開市場委員会)

FOMC(連邦公開市場委員会)とは、Federal Open Market Committeeの略称。12人のメンバーにより構成される連邦準備理事会の政策決定委員会。米国の公定歩合や金融政策などを実施する。



FX

FX(Foreign Exchange)とは外国為替市場のこと。様々な受渡日において様々な通貨を呼応関する市場のことを指す。多くの場合取引は12ヶ月未満、スポット、フォワード、先物、オプションといった形態をとる。



Jカーブ

Jカーブとは、為替・通貨に関する用語の一つ。通貨下落に対する貿易収支の反応を示す。為替レートが変動した場合、それが貿易収支に対して影響を与えまでにタイムラグがあり、短期的には予想される方向とは逆の現象が起こること。



Pips

Pips(ピップ)とは、値動きのことを指し、通負うPips(ピップ)やPoint(ポイント単位)にて表現される。通常ピップはポイントとほぼ同義で使用される。



TTB

TTB(Telegraphic Transfer Buying)とは、銀行などが外貨預金をする預金者から外貨を買い取る為替レートのこと。言い換えると、外貨預金をしている外国為替を円に戻すときのレート。対義語はTTS。仲値はTTMと呼ばれる。TTBとTTMの差額が銀行側の為替手数料(スプレッド)となる。



TTS

TTS(Telegraphic Transfer Selling)とは、銀行が外貨預金をする投資家に対して円を外貨に交換する際に参照する為替レートのこと。言い換えると、銀行が投資家に販売する為替レートのこと。このTTSとTTM(仲値)の間の差額はスプレッドとして銀行側の手数料となる。



くりっく365

くりっく365とは、東京金融取引所という取引所を通じて行う外国為替証拠金取引のこと。通常の外国為替証拠金取引が取引業者との相対取引となるのに対して、くりっく365では相対での取引が可能となる。



アラウンド・パー

アラウンド・パー(Around Par)とは、外国為替のフォワード取引において使用される言葉で、定時レートの売値と買値がパーを挟んでいることを指す。



インターバンク市場

インターバンク市場(Interbank Market)とは、名前の通り銀行間の専門的な取引市場のこと。インターバンク市場の当事者は、銀行、金融当局、ブローカーの3者からなる。



カウンターパーティリスク

カウンターパーティリスク(CounterParty Risk)とは、FXや先物取引などのデリバティブ取引において、取引相手方(カウンターパーティ)の破たん等によるリスクのこと。



カバー取引

カバー取引とは、相対取引の金融取引において、取引の引き受け手がリスク回避のために、引き受けた注文と同じ注文を別の金融機関に対して行うことを指す。カバー取引を行うことで、金融取引業者がリスクヘッジをすることができる。



キャリートレード

キャリートレード(Carry trade)とは、通貨間の金利差を通じた資金調達と運用の方法のこと。低金利通貨で資金調達を行い、その資金を使って高金利通貨で資金を運用することで、利ざやを稼ぐ手法のこと。特に円で資金調達を行う場合には円キャリー(円キャリートレード)と呼ばれる。



キャリー取引

キャリー取引(Carry Trade)とは、調達コストの安い資産を調達し、より高収益が期待できる金融商品に対して投資を行う取引手法のこと。



クロスレート

クロスレートとは、インターバンク市場において通常米ドルベースで計算される為替レートをドルを介さない為替レートに換算するための方法。多通貨間の為替レートのことを指し、たとえば米ドルを介さない、日本円とオーストラリアドルの為替レートを「円・米ドル」のレートと「オーストラリアドル・米ドル」の二つの為替レートから計算する手法をさす。



スイスフランショック

スイスフランショックとは、2015年1月15日に発生したスイスの中央銀行にあたるスイス国立銀行が実施していた為替介入の停止に起因する為替相場急変を指す。スイス中央銀行は2011年より対ユーロとの為替レートについて1フラン1.20ユーロを上限に無限の為替介入を行っており、それを表明していたが突如としてそれを撤回したことからスイスフランはユーロに対して瞬間的に41%も上昇するなど為替相場がクラッシュした。



スプレッド

スプレッド(Spread)とは、価格差のことを指す。買値(Offer)と売値(Bid)の差を示し、通常はこのスプレッドが大きいほど市場においては流動性が不足しているとされる。為替取引において最も一般的に用いられる。



スリップページ

スリップページ(Slip Page)とは、ストップロス注文などを出す際、通常は逆指値などで一定価格以下になったら損切り注文を出すというような注文を出していた際に、指定したレートよりも不利なレートで背率すること。また、成行注文を出した場合などに、現在の表示価格よりも不利な価格で注文が成立することを指す。



スワップ

スワップ(Swap)とは金利や為替リスクを解消する目的で取引者同士が行うキャッシュフローの交換のことをさす。



ドルペッグ制

ドルペッグ制とは、通貨における為替レートを米ドルと連動させる制度のことで、固定相場制の一種。主に経済基盤の弱い国や経済的に不安定な国が自国の為替レートを経済的に関係の深い国の通貨と連動させる制度のことで、多くの国は米ドルと連動させている。



バッドティック

バッドティック(Bad Tick)とは、FX取引などで見られるシステムエラーなどによる異常値やマーケットには存在しないレートという意味。システム上の不具合で生じることがある。バッドティックについては基本的に「無効注文」となるのが一般的。



パリティ

パリティ(Parity)とは、等価である状態のことを指す。為替市場においては、通貨の交換レートが公式な指標価格と同じであるということを意味する。また、債券取引においては、転換社債(CB)の株価÷転換価格×100で示される。



フォレックス

フォレックス(Forex)とは、外国為替市場を指す用語。外国為替取引会社などでは、○○フォレックスといったような会社名としているところも多い。



マージンコール

マージンコール(Margin Call)とは、追証(追加証拠金)のこと。信用取引、FX取引(外国為替証拠金取引)、など元本以上の投資が可能な取引において、委託証拠金(委託保証金)の額が相場変動等により不足した場合に、証拠金(保証金)の増額をすること、または増額要求のことをさす。



仲値

仲値(なかね)とは、銀行用語ではTTMとも呼ばれるもので、為替レートにおいてTTBとTTSの中間値のことで、銀行側の外貨交換手数料をかける前の値段で為替レートの基準レートとされる。公表仲値、公表仲値レートなどとも呼ばれる。



信託保全

信託保全(しんたくほぜん)とは、金融会社が自己の財産と顧客との財産を区分する分別管理の一種。顧客から預かっている財産を「信託銀行」に信託することで(信託契約)、金融会社に万が一があった場合でも顧客の資産は保全されることになる。



円安

円安(えんやす)とは、円という通貨が他国の通貨と比較して価値が下落すること。たとえば米ドルとの為替レートが1ドル100円から1ドル110円になることを指す。対義語は「円高」。数字が大きくなるので高くなると勘違いされることが多いが、これまで1ドルの商品を100円で買えていたものが、110円出さなければ買えないため、円の価値低下ということになる。



円高

円高(えんだか)とは、円という通貨の価値が他国通貨と比較して上昇することを指す。たとえば米ドルとの為替レートが1ドル100円から1ドル90円になることを指す。対義語は「円安」。数字が小さくなるので安くなると勘違いされるが、これまで1ドルの外国商品を買うのに必要だったお金が100円だったのに対して、90円という少ない値段で買えるため、円の価値が上昇したといえる。



協調介入

協調介入(きょうちょうかいにゅう)とは、世界や一定地域の中央銀行(日銀など)が事前の取り決めにより外国為替市場に対して同時介入することを指す。



固定相場制

固定相場制(こていそうばせい)とは、資産間の価値の間に固定された交換レートまたは中心レートをもっているシステムのこと。通常は通貨間の交換比率が固定されていることを指す。



基準通貨

基準通貨(きじゅんつうか:Base Currency)とは、外国為替取引における交換レートを提示する際の基準となる通貨のことを指し、分母は1単位で表示される。



変動相場制

変動相場制(へんどうそうばせい)とは、通過間において固定的な交換比率が存在せず、相場が需要と供給に応じて変動する為替相場のこと。対義語は固定相場制。



外国為替証拠金取引

外国為替証拠金取引(がいこくかわせしょうこきんとりひき)とは、FXとも呼ばれる為替取引の手法の一つ。外貨保証金取引、通貨証拠金取引などとも呼ばれる。日本では1998年に外国為替に関する法律が改正され、本取引方法が可能となった。



外貨MMF

外貨MMF(がいかえむえむえふ)とは、Money Market Fand(マネーマーケットファンド)と呼ばれる投資信託の一種。元本を維持し、分配金を得ることを目的としたファンドで、短期の優良企業・政府等が発行する債券に対して中心に投資をしている。



外貨準備高

外貨準備高(がいかじゅんびだか)とは、各国の中央銀行(日銀)や政府の金融当局(金融庁)などが保持している自国通貨以外の外貨の量のこと。対外債務の返済や輸入代金の決済、自国の為替レートの急激な変動を防ぐためなどの目的で外貨準備を行っている。



外貨預金

外貨預金(がいかよきん)とは、その名前の通り外国通貨で預金をすること。銀行が扱っている運用商品の一つ。たとえば、米ドルで外貨預金をする場合、通常日本円を米ドルに交換し、その後その米ドルのまま銀行に預金することを外貨預金と呼ぶ。



対顧客市場

対顧客市場(たいこきゃくしじょう)とは、外為市場における取引市場。「銀行」が商社、メーカー、事業会社、個人などと行う為替取引市場のこと。この対顧客市場における為替レートはインターバンク市場における為替レートに基づき、それに銀行が手数料を上乗せした形で行うのが基本となる。



市場介入

市場介入(しじょうかいにゅう)とは、金融市場に対して影響を与えることを目的として中央銀行(日銀など)が市場取引に参加することを指す。



海外委託取引(外国株)

海外委託取引(かいがいいたくとりひき)とは、外国株式の売買方法の一つ。顧客からの売買注文を証券会社が取り次ぎ、それを海外市場で売買する方法のこと。当然約定価格は現地通貨建てとなる。対象となる海外の取引所であれば原則的に全銘柄が対象となる。



為替リスク

為替リスク(Exchange risk)とは、外国為替レートの変動により利益や損失が発生するリスクのことを指す。為替における価格変動リスクのこと。為替レートというものは、通貨と通貨の相対的な交換レートであるため刻々と変化しており、この変化により利益、損失を受ける可能性がある。



為替レート

為替レート(かわせれーと:Exchange Rate)とは、外国為替取引におけるそれぞれの通貨間の取引レート(交換比率)のこと。近代における通貨は各国の政府または中央銀行が発行し、法的な裏づけを与えられて利用されるが、その効果が及ぶのは自国内のみであるため、他国での取引をする際はその国の通貨お用立てる必要がある。この際の通貨間の交換比率を決定するものが為替レートとなる。



為替予約

為替予約(かわせよやく)とは、為替レートの変動による差損益が生じるリスク(価格変動リスク・為替リスク)をリスクヘッジするための取引。将来の一定時期においての為替レートを現時点で決めてしまうというもの。ただし、自由にレートを設定できるわけではなく、先物予約レートという為替レートでの予約となる。



為替介入

為替介入(かわせかいにゅう)とは、政府日銀などの通貨当局が外国為替市場において、為替レートの水準に対して影響を与えることを目的として、外国通貨の売買を行うことを指す。日本でもこの為替介入は財務大臣が円相場の安定を保つために行うことがあるとされている。



為替差益

為替差益(かわせさえき)とは為替レートの変動により生じる利益のこと。たとえば、円をベースに考えた場合、米ドルを1ドル100円で購入した後、為替レートが1ドル120円となった場合、購入していたドルを円に交換すれば1ドルにつき20円の利益をえることになる。これが為替差益である。



為替操作国

為替操作国(かわせそうさこく)とは、米国の財務省が米国議会に対して提出する報告書の中で、意図的に為替相場を操作していると判断している国として認定した国のこと。ちなみに、為替操作国認定は米国側によって一方的に指定されるもの。



短資会社

短資会社(たんしがいしゃ)とは、金融機関における決済取引「銀行間市場取引市場(インターバンク市場)」において、1年未満の短期資金の貸借、媒介、金融商品の売買を行う業務を行う会社のこと。短期金融市場においては、証券取引所のような市場(マーケット)があるわけではないため、必ずしも短資会社を媒介する必要はないのだが、短資会社を媒介することで取引が円滑に成立するなどのメリットがある。



通貨バスケット制

通貨バスケット制(つうかばすけっとせい)とは、為替レート決定方法における固定相場制の一種。自国の為替レートを複数の外貨レートにより決定付けるようにすること。



通貨マフィア

通貨マフィア(つうかまふぃあ)とは、一般にはG20か国の国際金融担当事務方トップによるあつまりのことを指す外国為替市場関係における俗称である。「マフィア」という言葉が使われるのは、その交渉内容が非公開であることが理由とされる。



金本位制

金本位制(きんほんいせい:Gold Standard)とは、通貨の価値が金(ゴールド)との関係によって決定される為替メカニズム。金本位制の下では、中央銀行は自国通貨と金の交換を保証することにより為替との関係を維持する。



高金利通貨

高金利通貨(こうきんりつうか)とはいわゆる政策金利が他の国の通貨と比較して高い国のことをさす。高金利か低金利であるかについてはあくまでも自国の通貨との比較になるため、現在の日本の金利水準と比較すると多くの国が高金利通貨となる。