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金融経済用語辞典の「リスク」に関するカテゴリー記事(用語)の一覧です。

アクティブリスク

アクティブリスクとはトラッキングエラーとも呼ばれるリスク評価の尺度。ポートフォリオ(ファンド)のリターンとベンチマークのリターンの乖離のことをさす。超過収益の標準偏差で計算される。この乖離が大きいほど、そのポートフォリオ(ファンド)はより大きなリスクをとっていることを意味している。



アナリスト

アナリスト(あなりすと)とは、投資家の売買を推奨するための企業情報や景気の動向などミクロ経済、マクロ経済の両方から分析する専門家の総称。



インフォメーションレシオ

インフォメーションレシオとは、情報比(情報レシオ)とも呼ばれる投資信託の評価指標の一つ。アクティブファンドのベンチマークに対する超過リターンを超過リターンの標準偏差(アクティブリスク、トラッキングエラー)で除したもの。超過収益獲得の効率性を示す指標として用いられる。



インフレリスク

インフレリスク(Inflation Risk)とは、将来のインフレ(インフレーション)により発生する貨幣価値の減少(購買力低下)に対応できるだけの投資収益・運用収益を得ることができないリスクを指す。



エクスポージャー

エクスポージャー(Exposure)とは、借り手に対して供与されている信用の総額。取引行動においては市場価格が変動することで利益や損失に結びつくということを意味する。金融資産の中で価格変動リスクにさらされている資産度合いをしめす。



オフショア

オフショア(Offshore)とは、沖合いという意味だが、金融用語において外国投資家や外国企業の資金の管理などを行う金融市場を指す。租税回避地、タックスヘイブンなどとも呼ばれる。



カウンターパーティリスク

カウンターパーティリスク(CounterParty Risk)とは、FXや先物取引などのデリバティブ取引において、取引相手方(カウンターパーティ)の破たん等によるリスクのこと。



カントリーリスク

カントリーリスク(Country Risk)とは、特定の国に対して投資や融資などを行う際におけるリスクのこと。ソブリンリスクとも呼ばれる。



キャピタルリスク

キャピタルリスク(Capital Risk)とは、株式を保有する際の価格変動によるリスクや価値の消失などによりキャピタルロスが生じるリスクのこと。



クレジットスプレッド

クレジットスプレッド(Credit Spread)とは、企業の信用力の差による利回りの差のことを指す。債券投資などにおいて、信用力(信用格付)の異なる発行体の債券の利率に差ができるがこの差がクレジットスプレッドとなる。利回りからデフォルト率を引く事で計算できる。



クレジットデフォルトスワップ

クレジットデフォルトスワップ(Credit Default Swap)とは、頭文字からCDSとも呼ばれるクレジットデリバティブの一種。貸付債券の信用リスクを保証してもらうオプション取引である。従来の銀行保証をデリバティブに作り変えたもの。



ストラテジスト

ストラテジスト(Strategist)とはそのまま訳すと「戦略家」となる。ここでは、金融・経済の分野では、投資に関する戦略を考える専門家のこと。アナリストとも似ているが、アナリストが個別の株式や業種の調査・分析を行うのに対して、ストラテジストはアナリストの分析を元に、相場(投資)に関するアイデアや投資方法を考えるプロである。



テールリスク

テールリスク(Tail Risk)とは、発生する確率は低いものの発生する可能性が...



デフォルト

デフォルト(Default)とは、債務不履行のこと。金利や元本などの支払義務を果たせなくなることを指す。なお、デフォルトの宣言は債務者ではなく、債権者が宣言する。債務者が契約に基づき発生する債務を履行(弁済)できないことをさす。



ヘッジ取引

ヘッジ取引(Hedging)とは、様々なリスクを最小化することを目的とした取引や行動の事を指す。例えば、輸出企業が為替の変動による営業上のリスクをヘッジするために、通貨オプションを購入(為替予約)する場合などが挙げられる。



マーケットニュートラル

マーケットニュートラルとは、ヘッジファンドなどにおける代表的な投資手法の一つ。マーケット(市場)に対してニュートラル(中立)となるような投資方法のことを指し、市場の変動に影響を受けない投資法のこと。ロングショート戦略とも呼ばれる。



リスクアセスメント

リスクアセスメント(risk assessment)とは、リスクを評価してそのリスクの大きさが自分にとって許容できるものであるかどうかを検証することを指す。リスク分析を分析し、それぞれのリスクに対してどのように対応、または受け入れるのかを検討する。リスク評価とも呼ばれる。



リスクフリーレート

リスクフリーレート(Risk Free Rate)とは、そのままで無リスク資産から得られる利回りという意味になる。世の中に厳密に無リスクな資産などは無いものの、概ね無リスクであるといえる資産からの利回りを指す。ただし、インフレリスクは考慮されていない。一般には10年国債(長期国債)の利回りがリスクフリーレートとされる。



リスクプレミアム

リスクプレミアム(Risk Premium)とは、株式投資などリスクのある投資に対して、投資家がそのリスク分に対して求める超過収益のことを指す。リスクに応じて期待する上乗せ収益とも言い換えることができる。



リスクヘッジ

リスクヘッジ(Risk Hedge)とは、様々な起こりうるリスクを回避したり、その大きさを軽減するように工夫することを指す。ちなみに「ヘッジ」というだけでも同じ意味を指す。具体的にはヘッジ取引により将来のリスク低減、分散投資によるリスクの低減などが代表的。



リスク許容度

リスク許容度とはどれだけのリスクをとることができるのかという範囲のこと。資産運用や投資においては運用によって少なからず「リスク」が存在する。高いリターンを狙うのであればそれなりのリスクが求められる。



リスク選好

リスク選好(りすくせんこう)とは、投資家が高いリターンを獲得するために、リスクのある取引を行うこと。また、そうした取引が好まれている地合い(相場環境)を指す。たとえば、「リスク選好のムードが高まり、債券が売られ、株が買われた。」といった感じ。



価格変動リスク

価格変動リスク(Price fluctuation risk)とは、投資対象の価格(市場価格)が変動することによるリスク。価格変動リスクが大きい投資商品ほど、値動き(ボラティリティ)が大きい投資商品といえる。一般には元本保証商品は価格変動リスクが0であり、価格の標準偏差(ばらつき)が大きい投資商品ほど価格変動リスクが大きいといえる。



信用リスク

信用リスク(Credit Risk)とは、与信先が返済ができなかったり、清算(破産)してしまうというリスク。与信リスク、デフォルトリスク、貸し倒れリスクとも呼ばれる。



利回り曲線

利回り曲線(りまわりきょくせん)とは、イールドカーブとも呼ばれる。信用リスクと発行通貨が同様で、満期の異なる債券の利回りをグラフ上に示したものを指す。



危険資産

危険資産(きけんしさん)とは、リスク資産とも呼ばれ、投資における元本の変動がある投資商品や元本回収が確実でない投資商品のことをさす。一般的には株式や社債、不動産などがあげられる。対義語は安全資産であり、こちらには国債や銀行預金などが挙げられる。



収益率配列リスク

収益率配列リスクとは、老後の資産運用において重要なリスクの一つ。投資(運用)を続けながら、その資産を取り崩す場合に運用の状況によって、資金が枯渇するリスクのことを指す。



売りヘッジ

売りヘッジとは、ヘッジ取引の一種。たとえば現物株を保有しているとして、今後株価が今後下落すると考えている場合に、株価指数先物や日経平均ETFなどを売り建てておくという取引のことをさす。予想通りに株価が下落した場合、現物株の損失を、指数の先物売や信用売りによってリスクヘッジsるうことができる。対義語は「買いヘッジ」



大数の法則

大数の法則(たいすうのほうそく)とは、確率論や統計学における定理の一つ。経験的確率と理論的確率が一致するといったもの。例えばサイコロはどの目が出る確率は1/6だが、試行回数が少ない場合には偏りが出ることが多い。しかしながらその試行回数を相当に増やしていけば、最終的に理論値である確率1/6に近づくというもの。



安全資産

安全資産(あんぜんしさん)とは、預貯金や国債のようにあらかじめ将来の収益が確定されている資産のことをさす。無リスク資産とも呼ばれる。対義語は危険資産(リスク資産)。厳密には一般的に多くの金融資産は安全資産ではなく、リスク資産である。



市場リスク

市場リスク(Market Risk)とは、システマティックリスクとも呼ばれる。市場動向やし女王の特定セグメントの動向にうより行うリスクを指す。通常は価格変動リスクのことを指すが、為替リスクや金利リスクなども含まれる。



平均分散アプローチ

平均分散アプローチ(へいきんぶんさんあぷろーち)とは、アセットアロケーションを考える上で代表的なリスク計算方法。リターンの期待値とリターンの分散(標準偏差の二乗)をリスクとして扱うリスクアプローチの方法。



投機的格付け

投機的格付け(とうきてきかくづけ)とは、信用リスクが一般に高いとされる信用格付けグループを指す。具体的にはBB以下(Ba以下)の格付けを評価されているものを指す。債券や債務などのが確実に償還されるかどうかの不確実性があるとされる。投機的水準とも呼ばれる。投機的格付けにある企業が発行する債券を「ジャンクボンド(ジャンク債)」「ハイイールド債」などと読んだりする。



換金性

換金性(かんきんせい)とは現金への交換のしやすさをさす。投資用語としては流動性、市場性と呼ばれることも多い。その容易性のほか、手数料コスト、取引相手の見つけやすさなどが総合的に評価される。投資商品における重要なリスク評価項目の一つである。



政治的リスク

政治的リスク(せいじてきりすく:Political Risk)とは、政情が不安定な国に対して投資するリスクのこと。カントリーリスクともほぼ同義。投資先の国の政治の混乱などにより投資資金の回収が困難化したり、価値が下落するリスク。



時間分散

時間分散(じかんぶんさん)とは投資における分散投資の概念の一つ。投資をするタイミングをずらすことにより価格変動リスクをヘッジするという考え方。もっとも代表的な方法は積立投資であり、特に毎回定額を投資する定額投資法(ドルコスト平均法)が挙げられる。



流動性リスク

流動性(りゅうどうせい)とは、経済学的には、投資商品などがいかに換金しやすいか(交換しやすいか)を表す言葉。流動性が高いという場合は換金性が高いという意味になる。例えばすぐに現金化ができる普通預金は流動性が高いが、土地や不動産など換金まで時間がかかる投資商品は流動性が低いと表現される。



為替ヘッジ

為替ヘッジ(かわせへっじ)とは、先物取引やオプション取引等を利用して為替変動リスクに対してヘッジ行為(回避行為)を行うこと。たとえば外国債券や外国株式に投資をする場合、それぞれの外国通貨の為替レートの変動によるリスクを負うが、為替ヘッジを行う場合、その為替リスクはなくなる。



為替リスク

為替リスク(Exchange risk)とは、外国為替レートの変動により利益や損失が発生するリスクのことを指す。為替における価格変動リスクのこと。為替レートというものは、通貨と通貨の相対的な交換レートであるため刻々と変化しており、この変化により利益、損失を受ける可能性がある。



無リスク資産

無リスク資産(むりすくしさん)とは、元本が保証された安全資産のこと。一般的には国債が通貨ベースでの無リスク資産とみなされる。無リスク資産から得られる利回りはノーリスクで得られる運用益となるため、リスク資産の比較にも用いられる。



空室リスク

空室リスク(くうしつりすく)とは、アパートやマンションなどの賃貸物件に対して投資をした場合、その物件に対して入居者(店子)が入らないリスクのこと。アパート経営やマンション投資の場合、通常収入の多くは賃料によるインカムゲインとなっているため、空室となると収入自体が入らなくなる。



自己資本比率

自己資本比率(じこしほんひりつ)とは、総資産に対する自己資本(株主資本)の比率。要するに、負債に対してどれだけの自己資本(株主資本)を保持しているかを示す指標であり、高いほど健全性が高いとされる。



貸倒れリスク

貸倒れリスク(かしだおれりすく)とは、債務者の返済能力が低下することにより、債権が回収できない(不良債権化する)リスクのことを指す。信用リスクとも呼ばれる。一般に貸倒れリスクが高い債務ほどより高金利の利息が必要となる。



資本資産価格モデル

資本資産価格モデル(Capital Asset Pricing Model:CAPM)とは、リスクと予想収益の関係を検証する金融モデルの一種。リスクの大きな資産の収益率は無リスク金利とリスクプレミアムの合計に等しいと仮定するというもの。



金利リスク

金利リスク(きんりりすく)とは、市場金利が変動することにより投資元本の変動や受け取り利息、支払い利息等が変動するリスクのことを指す。金融・投資の分野では債券価格の変動、住宅ローンにおける返済額の変動などで解説されることが多い。



長生きリスク

長生きリスクとは、長生きをすることで発生する経済的な問題を意味する。長生きするということは、それだけの間、生活する為のお金が必要になってくる。いわゆる老後は年金収入などはあるものの多くのケースでそれを上回る支出が生じることになる。結果として貯蓄の取り崩しによって生活をしていくことになるが、長生きをすることでそうした資金的な都合がつかなくなってしまうリスクを指す。