表面利率
表面利率(ひょうめんりりつ)とは、債券における表面上の金利のこと。債券の額面に対して支払われるクーポンの割合のことを指す。たとえば、額面100円の債券の1年あたりのクーポン(利息)が3円という場合の表面利率は3%となる。
債券は発行市場においては通常額面価格で発行されるが、その後の流通市場においては時価で取引される。そのため、額面以上の金額(オーバーパー)で取引されたり、額面以下の金額(アンダーパー)の価格で取引されることもある。
取得価格が額面と異なる債券の場合、表面利率は重要ではなく、取得価格(購入価格)と得られるクーポンにより計算される「直接利回り」や元本償還まで含めた「最終利回り」が重要な指標となる。
アンダーパーで取得した債券の直接利回りは表面利率より高くなり、逆にオーバーパーで取得した債券の直接利回りは表面利率より低くなる。流通市場において債券に投資をする場合、表面利率はあまり意味をなさない。