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レシオスプレッドとは

レシオスプレッドとは、オプション戦略の一種。コールオプション(またはプットオプション)のアウトオブザマネーの状態のものを1枚買うのに対して、同じ限月のアウトオブザマネーのコール(or プット)を2枚以上売るという戦略。ポイントはオプション売りによるプレミアムの受け取りが、オプションの買いによるプレミアム支払いを上回るようにすること。

プットのレシオスプレッドのケースで想定する。
仮に日経平均先物価格が9000円とする。この場合で8750円のプットを1枚購入@40円し8500円のプットを3枚売ったとする@19円。
このポジションは40円のプレミアム支払いに対して、受け取りプレミアムは57円となる。これにより、仮にアウトオブザマネーの状態でSQを迎えた場合は17円の利益となる。

レシオスプレッドの特徴は、株価が上昇した場合でも利益が確保でき、株価が下落した場合でも一定の範囲まで(この場合8500円の下落まで)なら利益が増大するという点が挙げられる。

株価が上昇した場合、プットオプションの買いは無価値になるが、プットオプションを売っている分はプレミアム(オプション料)の受け取りとなり利益になる。

一方、株価が下落した場合、プットオプションを売っている金額の範囲までであれば利益が増大する。たとえば、株価が8600円でSQを迎えた場合を考える。
この場合、8750円のプットが1枚あるので、8750-8600=150円となり、ここからオプション料である40円を控除した110円が利益となる。また、8500円のプット売りはアウトオブザマネーの状態なのでプレミアム19円×3枚=57円はそのまま受け取りとなり、利益は合計で110+57=167円となる。

このとおり、レシオスプレッドは株価が上昇しても、下落しても利益が得られるような仕組みとなっている。一方のリスクは、想定外の下げが挙げられる。

上記の戦略でも日経平均株価が8500円より下回った場合は損失が発生することになる。
プット買い1枚があるため、その分のリスクはカバーされているもののプットを3枚売っている為、この場合は2枚分の損失が無制限に発生してしまうことになる。

レシオスプレッドに関する特選サイト
レシオスプレッドについて金融経済用語辞典がオススメするウェブサイトを紹介します。

日経225先物取引講座

もしかして?(レシオスプレッド関連用語一覧)

  1. 連続約定気配
  2. レモン市場
  3. レバレッジドローン
  4. レバレッジETF
  5. 連邦住宅金融抵当公庫(フレディマック)

 

 

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