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2014年3月 アーカイブ

2014年3月 3日

ネームバック機能

ネームバック機能(Name Back)とは、銀行ATMにおける振込操作時やオンライバンキングにおける振込の際に、銀行名、支店名、口座番号を入力することで、振込先の受取人名が表示される機能のこと。ATMスイッチングサービスによって実現している。

ただし、一部の銀行ではこのネームバックが機能が利用できない。
たとえば、下記の代表的なネットバンク(オンラインバンキング)ではネームバック機能が利用できない。そのため、振込時には相手の口座名を手動で入力する必要がある。

・新生銀行
・住信SBIネット銀行
・じぶん銀行
・ソニー銀行
※2014年3月現在

2014年3月17日

夜間金庫

夜間金庫(やかんきんこ)とは、銀行の支店にある銀行の時間外に売上金などを預け入れるための金庫のこと。現金や入金帳を専用の入金鞄に入れて施錠し、専用の夜間金庫投入口に入れておく。翌朝、銀行側がバッグ内の金銭等を確認した上で預金口座に入金できるシステムになっている。

店舗売上等を店舗内に保管しておくのは盗難等のリスクがあるため、このような形で夜間金庫にお金を預けておくメリットがある。一方でこうした夜間金庫は銀行側にとっては管理や入金管理などの作業量が多くコストがかかることから夜間金庫の利用手数料を引き上げるほか、夜間金庫自体を廃止する流れも出てきている。

逆に、こうした動きを逆手に取るサービスも増えている。一部のネットバンク(ネット銀行)では入金専用のキャッシュカードを発行し、それを使ってコンビニATMを使って入金させることによって、コンビニATMを夜間金庫の代わりに使うという動きが出てきている。

2014年3月19日

契約者貸付

契約者貸付(けいやくしゃかしつけ)とは、生命保険において当該保険契約における解約返戻金の一定範囲内で資金を借りることができる制度のこと。思いがけない出費が発生する場合などに一部を生命保険の解約返戻金から借り入れを行うことで、資金ニーズに対応することができる。

ただし、貸付(保険契約者から見れば借入)となるため、当然に利息の支払いが発生することになる。その金利(利率)は保険契約の予定利率によって異なる。予定利率の高い、いわゆるお宝保険の場合は高利の利息が発生することになる。また、利息は毎年複利で加算されることになるため、長期間契約者貸付を放置していると利息が膨らんでいく点に注意が必要である。

最後に、契約者貸付の残高(利息部分を含む)が解約返戻金の残高を超過した場合、「オーバーローン失効」といって保険契約が失効してしまう。(参考:生命保険の失効
失効であるため、所定の手続き(返済等)で保険契約を復活させることができるものの、それまでの間は無保険期間となる。(参考:生命保険の復活

生命保険の失効

生命保険の失効とは、保険料の支払いがれないことなどによって保険契約の効力が無くなっている状態のことを指す。失効中に保険事故が発生したとしても保険金(給付金)を受け取ることはできない。ただし、一定期間内であり条件を満たすことによって保険契約を元通りに「復活」させることができる。
(参考:生命保険の復活

ちなみに、保険料の納付が難しい場合でも、解約返戻金が存在する場合はそれを使って保険料を支払うという「自動振替貸付制度」が利用できる場合がる。ただし、契約者貸付と同様に解約返戻金の金額が不足すると失効する。

復活の手続きを行わない場合は保険契約の解約となり、その場合は元に戻すことはできなくなる。

生命保険の復活

生命保険の復活とは、失効状態にある生命保険契約を元に戻す手続きを指す。復活の手続きを行うことで従来と同様の保障を受けることができる。ただし、下記に挙げるような一定の条件を満たす必要があり、条件を満たせない場合は復活できないこともある。

1)生命保険の失効から3年以内であること
2)健康状態に関する告知や審査を再度受けること
3)失効中の保険料の支払い
4)「オーバーローン失効」の場合は貸付金の返済を行うこと

以上がある。特に注意したいのは再度の審査・告知であり、保険契約中に体調や健康状態が悪化しているような場合は同じ条件での保険が組めない(復活できない)場合があるという点である。
その場合は解約となり保険契約は消滅することになる。

2014年3月20日

ストレステスト

ストレステスト(Stress Test)とは、金融市場において想定を超えるような不測の事態が発生した場合に発生する損失等をあらかじめテストしておくことによってその対策や健全性を測るリスク管理手法の一つ。通常以上の負荷をかけるストレステストによって健全性が基準内に収まるかを判断する。

10年に一度、100年に一度というような金融市場への大きな変動が起こることがある。近年でもリーマンショック、過去にもブラックマンデー、アジア通貨危機など大きな金融市場における変動があった。このような大きな変動が起こった時の健全性を図るため、銀行などの金融機関や国(政府)などにとって不利なシミュレーションを行い、現在の保有資産等のリスク量を計測する。

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