マクロ経済スライド
マクロ経済スライド(まくろけいざいすらいど)とは、年金の給付金額を加入者の状況や平均寿命、社会状況の変化などを考慮して変動させる制度のことを指す。少子高齢化や平均寿命の伸びなど、年季制度が前提とする経済情勢が変化したことなどに伴い生じる年金の財源問題に対応するための制度となっている。
マクロ経済スライドは、将来の年金財政の均衡(安定性)を保つため、年金給付金額について調整を行うものである。少なくとも5年に1度年季の財政検証を行い、概ね100年間の財政均衡期間に年金財政の均衡を保てない場合に実施される。
このマクロ経済スライドは、年金財政の均衡が保たれると見込まれた時点で終了することになっている。また、賃金や物価の伸びが一定以上の伸びがなく、適用すると名目上の年金額が減少する場合、
調整額は年金伸び幅までにとどめることになっている。
当然、賃金や物価の伸びがマイナスとなっている場合には調整しない。
ただし、物価スライドについては実施される。