« 2016年8月 | メイン | 2017年3月 »

2017年2月 アーカイブ

2017年2月10日

匿名組合

匿名組合(とくめいくみあい)とは、投資家が営業者のための出資をして、その営業者の活動によって得られる利益の分配を受けることを約束する出資形態のこと。日本においては商法535条で規定があり、TKと呼ばれることもある。

投資家は営業者に対して出資(投資)を行い匿名組合員となる。営業者は出資してもらった資金をもとに営業を行うが、出資者(匿名組合員)は営業者の権利義務関係の当事者とならない。そのため、営業者が行う事業活動において投資家の名前が出てこないため「匿名」と呼ばれる。

ファンドに近い形で運用されることが多い、近年利用が増えつつあるソーシャルレンディングなどにおいても貸金業法の問題もあり匿名組合という形を利用して事業がおこなわれることもある。

一方で、投資詐欺などでこの仕組みが悪用されることもあるので、注意が必要な側面もある。

ソーシャルレンディング

ソーシャルレンディングとは、クラウドファンディングの一形態とされ、インターネットを通じて不特定対数との間でお金のやり取りをするうち、貸付や投資に限定されたものを指す。お金を借りたい人とお金を貸したい人(運用したい人)とを結びつけるソーシャルサービスである。

一般的に融資は銀行等が行うものであるが、ソーシャルレンディングはインターネットを活用することで金融機関を経ずに資金の融資を行うことが可能になる。一方で法的な規制にからむ問題もある。日本においては貸金業法によってお金の貸し手として事業を行う場合には登録が必要となる。

そのため、ソーシャルレンディングのサービスにおいては仲介となるサービス事業者が登録者となり、匿名組合といった仕組みを利用してサービスを実施している。

About 2017年2月

2017年2月にブログ「金融・経済用語辞典」に投稿されたすべてのエントリーです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

前のアーカイブは2016年8月です。

次のアーカイブは2017年3月です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。