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金融経済用語辞典の「ほ行」に関するカテゴリー記事(用語)の一覧です。

ホットマネー

ホットマネー(Hot money)とは、国際的金融市場を移動する短期運用が軸となっている資本・資金のこと。実体経済には必要とされていない通貨であり、レバレッジ効果により何倍場合によっては何十倍にも肥大化して、金融市場に対して非常に大きな影響を与えることがある。



ホリゾンタルスプレッド

ホリゾンタルスプレッド(Hokizontal Spread)とは、オプション取引における取引方法の一つ。ボラティリティの変化を見込み、行使価格が度応用で行使期間満了日が違う異なる契約を売買すること。主に行使期間満了日の違いによる価格差を利用する取引。



ホワイトナイト

ホワイトナイト(White Knight)とは、企業が敵対的買収から身を守るための友好的な買収・合併相手のこと。敵対的買収の標的となった企業が別の新たな買収者を選択することにより敵対的な買収者から身を守ることを目的とする。



ホールセール

ホールセール(Wholesale)とは、直訳するおと「卸売」となるが、金融用語としては大口顧客、企業向けという意味で使われることが多い。金融機関においては窓口(営業)はリテール(個人向け)とホールセール(企業向け)とわかれていることが多く、このような形で利用されることが多い。



ボックス相場

ボックス相場とは、名前の通り相場が箱の中に入ってしまったかのように、一定のレンジ(範囲)内を行き来するような相場のこと。もみ合い相場、レンジ相場などとも呼ばれる。相場としては強弱が入り混じっている状態で、高値同士を結んだ線と安値同士を結んだ線が縮まりつつある場合は三角持合と呼ぶ。



ボトムアップ

ボトムアップ(Bottom Up)とは、投資の戦略の一つで、主に個別銘柄の選別をおこなう投資法のこと。または、経済全体の動きではなく、個別企業の動向を分析して投資をおこなう手法のこと。トップダウンの対義語。



ボトムアップアプローチ

ボトムアップアプローチとは、個別の企業の業績や動向などからその企業の将来性を判断して投資をする運用手法のこと。例えば、ある会社があり、PER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)、同業他社との利益水準の比較、その会社の技術などから、将来性を判断する手法のこと。



ボラティリティ

ボラティリティ(Volatility)とは変動率、標準偏差のことで、一定の期間内での株価や金利といった価値の変動性を示すもの。ボラティリティが高い場合は価値の大きな変動を意味し、ボラティリティが低い場合は価値の変動が少ないことを示す。



ボラティリティ・インデックス

ボラティリティ・インデックスとは、「VIX指数」「恐怖指数」とも呼ばれる指数の一つ。シカゴオプション取引所(CBOE)がS&P500を対象とするオプション取引のボラティリティ(変動幅)を元に公表している指数。ボラティティが高くなるほど指数は上昇する。



ボリュームレシオ

ボリュームレシオ(Volume Ratio)とは、ボリューム(出来高)に注目するチャート分析のこと。出来高がある状態=強い状態として上昇日をプラスの出来高、下落日はマイナスの出来高として評価して、それぞれの買い圧力、売り圧力を分析する方法。



ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンド(Bollinger Bands)とは、テクニカル分析に用いられる手法。終値の移動平均線の上下に線を書き込む事で表現される。相場のボラティリティを示すチャートのこと。



ポイズンピル

ポイズンピル(Poison Pill)とは、毒薬条項とも呼ばれる企業の買収(M&A)に関する用語の一種。敵対的買収を仕掛けてきた相手の裏をかく為の標的企業が行う行動を指す。



ポイントアンドフィギア

ポイントアンドフィギア(Point and Figure)とは、チャートの一つ。時間や出来高とは無関係に純粋な価格変動のみを示す価格チャートのこと。テクニカル分析手法の一つ。



ポジション

ポジション(Position)とは、建て玉や持ち高のこと。投資家が証券やオプションなどを、どのような買い建て玉、売り建て玉により行っているかという建て玉状況のことをさす。買いと売りの残高のこと。



ポジショントーク

ポジショントーク(Position Talk)とは、投資において特定のポジション(買い建てや売り建て)などを盛っている者が、自分の持つポジションに対して有利な方向に導くために情報を流すこと、発言することを指す。ちなみに、和製英語である。



ポジション調整

ポジション調整(ぽじしょんんちょうせい)とは、持ち高調整とも呼ばれる為替・マーケット用語の一つ。相場に大きな影響を与えるイベントの前にリスク回避のため、保有するポジションを調整する(減らす)こと。為替の場合はFOMC、雇用統計といった重要指標の発表前などに行われることが多い。



ポジティブサプライズ

ポジティブサプライズ(Positive Surprise)とは、マーケット用語の一つ。各種経済指標や決算などが市場が予想している数字よりも大幅に良い場合を指す。予想外の好材料、相場が織り込んでいない好材料などが発表された場合の反応を指す。



ポートフォリオ

ポートフォリオ(Portfolio)とは、投資家や機関投資家が保有する金融商品の組み合わせを指す。もともとは、「神挟み」の意。1970年代から利用されるようになったポートフォリオ理論により統計学と投資を結びつけ金融商品によるリスク分析とそれによるリスク分散(リスクの軽減)が重要視されるようになったもの。



保護主義

保護主義(ほごしゅぎ:Protectionism)とは国内産業を保護する目的で輸入品に対して高い関税を掛ける国の主義の事を指す。関税以外にも輸入制限や輸出補助金なども保護主義の国で多く用いられる方法である。



報酬比例部分

報酬比例部分(ほうしゅうひれいぶぶん)とは、厚生年金において加入中の報酬額や加入期間によって受け取れる年金額が変わる部分のことを指す。たとえば、サラリーマンの厚生年金保険料は「等級」によって保険料が変動する。収入が多い人ほどより多くの保険料を支払うが、その分は報酬比例部分として将来受け取れる年金額が増額される形になる。



本人確認資料の補助資料

本人確認資料の補助資料とは、銀行や証券会社などで本人確認が求められている金融機関を利用する場合で、本人確認書類上の住所と、現在の住所に相違がある場合に求められる書類のこと。一般的には公共料金の領収証の原本がこれにあたる。



本質的価値(オプション取引)

本質的価値(ほんしつてきかち)とは、オプション取引におけるプレミアムを構成する要素の一つ。コールオプションまたはプットオプションの「権利行使価格」と「原資産価格」との差額のことを指す。これがプラスであれば本質的価値を持つと判断される。



法人企業統計

法人企業統計(ほうじんきぎょうとうけい)とは、財務省が企業実態を調査するために行う統計。全国の営利法人等を対象としたもので、すべての規模を対象とする標本抽出となっているが、資本金が5億円以上の企業はすべてが調査対象となっている。



法定通貨

法定通貨(ほうていつうか)とは、金銭債務などの弁済手段として強制力を持つ通貨のこと。法貨とも呼ばれる。日本の場合は日本銀行券(日銀発行)と造幣局が製造、政府発行の硬貨が法定通貨とされている。ただし、硬貨については強制力が一部制限されている。(紙幣は無制限)



貿易収支

貿易収支(ぼうえきしゅうし)とは、一国における国外との間での貿易による収支を指す。輸出額から輸入額を差し引く事で計算される。黒字の場合は貿易黒字国、赤字の場合は貿易赤字国とされる。貿易収支は統計指標として、日本、米国、欧州などの各国が発表している。特に米国の貿易収支が注目される。



香港H株

香港H株(ほんこんえいちかぶ)とは、香港の証券取引所に上場している中国企業株のこと。香港H株は資本金および登記が中国の企業であり、香港の証券取引所に上場しているかいさの株を言う。資本金が中国で登記が香港の株はレッドチップと呼ばれる。



香港ドル(HKD)

香港ドル(Hong Kong Dollar)は中華人民共和国における香港特別行政区の通貨。国際通貨コード(ISO4217)表記ではHKD。