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WACCに関するQ&A

WACCに関する質問情報を掲載しています。用語解説については「WACC」をご覧ください。

2010年03月03日 Q.質問
DCF法を用いて、株主価値を計算する際、FCFをWACCで割り引いて、企業価値を出し、そこから有利子負債の時価を差し引いて、株主価値を得ると思いますが、なぜ無利子負債は差し引かないのでしょうか?例)<B/S>営業資産 100買掛金(=無利子負債) 20有利子負債 30株主資本 50前提:(金融資産や遊休資産は無し。資産は全て営業に使用されていると仮定)(買掛金が唯一の無利子負債)例えばFCFをWACCで割り引いた結果、その値が150だったとします。すると、通常は企業価値(150)から有利子負債(30)を除いて、残り(120)を株主価値とすると思います。しかし、無利子負債も一緒に企業価値から取り除いて、株主価値は100にするべきだと考えることもできると思うのですが、何故この考え方は間違っているのでしょうか?いくつかの文献にあたったところ、「FCFを計算する際に、運転資金の増減を加味しているから」という趣旨の説明があったのですが、どうもしっくりきません。FCFの定義を EBIT*(1-限界税率) +減価償却-CAPEX-運転資金の増加とすると、運転資金の増加を加味するのは、会計上の利益をキャッシュベースに変える為であることは理解できます。しかし、なぜこれによって、上記の「無利子負債を差し引く」という作業が必要なくなるのかがよく理解できません。何卒ご教授頂けますと幸いです。宜しくお願い致します。

2010年03月04日 A.回答
貴殿の解釈では買掛債務を「2回」控除してしまうことになります。「FCF=EBIT*(1-限界税率) +減価償却-CAPEX-運転資金の増加」・・・Aとしたとき、「運転資金の増加=在庫の増加+売掛債権の増加-買掛債務の増加」・・・Bですから、BをAに代入してみればわかるように、買掛債務の影響は、FCFの算出に当たってすでに「織り込み済み」になっています。→買掛債務の増加は、マイナスのマイナスなので、FCFの増として反映されています。→「運転資金の増加を加味」するのは、「会計上の利益をキャッシュベースに変える為」ではなく、B/Sの問題です。→「会計上の利益をキャッシュベースに変える為」の作業の一例が、減価償却費の加算です。したがって、買掛債務を引いてはいけない、ということになります。B/Sで置き換えると、貴殿は「営業資産 100」をDCFで評価すると「企業価値(150)」になると理解されているようですが、営業資産には在庫や売掛債権も含まれているのですから、「営業資産 100-買掛金 20=80」の評価が「企業価値(150)」になると考えるべきでしょう。
 

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