ディスインフレ
Disinflation
- 英語
- Disinflation
- 見る指標
- 物価上昇率の変化
ディスインフレとは
ディスインフレ(Disinflation)とは、インフレが続いているものの、物価の上昇率が低下していく状態です。物価水準そのものが下がるデフレとは異なります。
図解
ディスインフレとデフレの違い
インフレ・ディスインフレ・デフレの違い
インフレ
物価水準が継続的に上がる状態です。物価上昇率が加速している場合も、同じペースの場合も含みます。
ディスインフレ
物価は上がっているものの、その上昇率が以前より低くなる状態です。
デフレ
物価上昇率がマイナスとなり、物価水準が継続的に下がる状態です。
数値例:物価は下がっていない
ある年の物価指数を100とします。翌年に5%上昇すると105です。その次の年の上昇率が3%へ鈍化すると、指数は約108.2になります。上昇率は5%から3%へ下がったためディスインフレですが、物価水準は105から約108.2へ上昇しています。
一方、指数が105から103へ下がる場合は、物価上昇率がマイナスとなるためデフレです。ニュースでディスインフレを読むときは、「物価が下がった」のか「上がる速度が落ちた」のかを区別します。
ディスインフレが起こる主な要因
- 供給制約の緩和:原材料不足や物流の混乱が改善し、コスト上昇が弱まる。
- 需要の減速:消費や投資の勢いが弱まり、企業が値上げしにくくなる。
- 金融引き締め:金利上昇などによって借入れや支出が抑えられる。
- 一時要因の反動:エネルギーや食品価格の急騰が一巡し、前年との比較で上昇率が低くなる。
ディスインフレは、過度なインフレが落ち着く過程では望ましいことがあります。ただし需要の急減が原因なら、景気悪化やデフレにつながる可能性もあります。
確認するときの指標
代表的なのは消費者物価指数(CPI)です。総合指数だけでなく、変動の大きい品目を除いた指数、前月比と前年比、財とサービスの内訳を確認すると、上昇率低下が一時的か広範囲かを判断しやすくなります。
ディスインフレについてよくある疑問
- ディスインフレになると値段は安くなりますか?
- 上昇率がプラスである限り、平均的な物価水準は上がっています。値段が下がるデフレとは異なります。
- ディスインフレは景気に良いことですか?
- 原因によります。供給改善による穏やかな鈍化と、需要急減による鈍化では、景気や金融政策への意味が異なります。
- インフレ率がゼロならディスインフレですか?
- それ以前より上昇率が低下する過程はディスインフレと表現できますが、ゼロ付近が続く状態は物価安定、マイナスが続く状態はデフレとして区別します。