株式持ち合い
Cross-shareholding
- 英語
- Cross-shareholding
- 形態
- 企業Aと企業Bが相互に株式を保有
- 主な論点
- 取引関係・安定株主と資本効率・監督機能
株式持ち合いとは
株式持ち合いは、取引先、金融機関、グループ企業などが相互に相手の株式を保有することです。一方向の戦略保有も含む「政策保有株式」の一形態で、純投資目的の保有と区別します。
図解
株式持ち合いの構造
- 企業A企業Bの株式を保有
- 相互保有安定株主関係
- 企業B企業Aの株式を保有
- 一般株主資本効率と議決権を評価
利点とガバナンス上の論点
事業面の狙い
供給網、共同開発、販売などの関係を長期化し、敵対的買収への抑止を期待する場合があります。
資本配分の問題
本業への投資や株主還元と比べて保有便益が小さいと、資本効率を押し下げます。
監督機能の問題
相互に議案を支持する安定株主になると、一般株主による経営監督が弱まるおそれがあります。
開示を読むチェックポイント
有価証券報告書やコーポレートガバナンス報告書で、銘柄ごとの目的と定量・定性検証を見ます。取引高の維持だけでなく、資本コストに見合う便益があるかが要点です。
資本提携と株式持ち合いは重なり得ますが、提携は共同事業などの目的が中心、持ち合いは相互保有という所有関係を指します。
株式持ち合いについてよくある疑問
- 政策保有株式と同じですか?
- 持ち合いは相互保有です。政策保有株式は一方向の保有も含むより広い概念です。
- 持ち合いは禁止されていますか?
- 一律に禁止されていませんが、保有の合理性と議決権行使の透明性が問われます。
- 解消すれると株価は下がりますか?
- 売却需給は下押し要因ですが、資本効率改善や株主還元への期待が上回る場合もあります。