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2012年3月 アーカイブ

2012年3月 1日

NT倍率

NT倍率(えぬてぃーばいりつ)とは、日経平均株価を東証株価指数で割った指標のこと。Nikkei225とTopixの頭文字をとってNT倍率と呼ぶ。株式相場の方向性を知るための指標とされる。単独ではなく時系列(チャート)で見ることによって相場の状況確認などに利用される。

そもそも日経平均株価(Nikkei225)は東証一部の225銘柄の単純平均株価で、TOPIXは東証一部の全銘柄の時価総額による加重平均で計算されている。
そのため日経平均株価は値がさ株(株価が大きい銘柄)の影響を受けやすく、TOPIXは時価総額の大きい銘柄の値動きを受けやすいという違いがある。

NT倍率はこの両者の倍率の変動をみることにより、相場動向を占うというテクニカル分析に利用される。
一般的に、株式相場が上昇する際、日経平均の方がTOPIXよりも早く影響を受けやすく、逆に下落する際にはTOPIXの方が早く影響を受けるとされている。

このため、相場が上昇する際にはNT倍率が大きくなり、逆に下落するときにはNT倍率が縮小する傾向がある。この一連の流れを読むことで相場トレンドを占うことができる。

関連用語として、S&P500をTOPIXで割った「ST倍率」という指標もある。これは日米間の株式相場の乖離を見るのに使われる。

ST倍率

ST倍率(えすてぃーばいりつ)とは、S&P500種平均(米国の株価指数)をTOPIX(東証株価指数)で割ったもの。米国株価を日本株価で割ったものであるため、倍率が大きいほど日本株が米国株に対して出遅れていると判断される。一般には時系列(チャート)として分析する。

中心限月

中心限月(ちゅうしんげんげつ)とは、先物取引等において最も取引量が多い限月のことを指す。日本の場合、株価指数先物取引の場合は期近物が中心限月となることが多く、商品先物取引では期先物が中心限月取ることが多い。

たとえば、日経225先物取引の場合、3月、6月、9月、12月限月の取引が可能であるが、現在が1月の場合、3月限月の先物が中心限月となる。しかしながら、3月第2金曜日のSQが近付くにつれて、取引の中心は期先の6月限月のものに移っていく。これを限月交代と呼ぶ。

限月交代

限月交代(げんげつこうたい)とは、日経225先物取引等の先物取引でSQが近付くことにより中心限月が期先の限月の取引に移っていくことを指す。先物取引の限月は3月、6月、9月、12月であるが取引最終日が近付くにつれ、中心限月は次の限月に移っていく。これを限月交代と呼ぶ。

2012年3月13日

タイムディケイ

タイムディケイ(Time decay)とは、オプション取引において満期日が近付くことによるオプション料(プレミアム)の「時間的価値の減少」を指す。プレミアムは時間的価値と本質的価値の両方で構築されており、この時間的価値については満期が近くづくにつれて徐々に小さくなる。

オプションは満期日を迎えるにあたり、時間的価値はゼロになる。このため、タイムディケイはオプションの売り手にとっては有利な要素であり、逆に買い手にとっては保有するオプション価値の減少となり不利な要素となる。

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