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2015年4月 アーカイブ

2015年4月28日

メンタルアカウンティング

メンタルアカウンティング(Mental Accounting)とは、心の会計(心の家計簿)と呼ばれるもので、行動経済学(行動ファイナンス)などで研究されている。人のお金の使い方というものは必ずしも合理的なものではないということを説明されるときに良く用いられる。

代表的なものとして、競馬の最終レースでは大穴へ掛ける人が統計的に多い。というものがある。
これは1日の負けという小さなフレームで収支を見ており、1日の損を取り戻そうとしてより投機的な行動に駆り立てると言われている。

このように、メンタルアカウンティングは本来は大きく考えるべきお金に対するとらえ方を小さなフレームで考えてしまうことで生じる。先ほどのように1日単位の損益で考えるといったものの他にも、お金の使い方について無意識に「食費」とか「娯楽費」とか考えてしまい、非合理的な使い方をしてしまうと言ったことも挙げられる。

金額の多寡で判断がおかしくなることもある。たとえばスーパーでの日用品の買い物では10円でも安いお店で買おうとするのに、200万円の自動車を購入し用途する時、オプションのカーナビを購入する時に10万円のものと8万円のものがあり、あまりよく検討もせずに10万円のものを選択すると言った事が挙げられる。

2015年4月30日

特設注意市場銘柄

特設注意市場銘柄(とくせつちゅういしじょうめいがら)とは、有価証券報告書の虚偽記載、会計士等の不適正意見、上場契約違反などにより上場廃止基準に抵触する恐れがあるものの、審査の結果影響が重大とは言えないとして上場廃止には成らなかったものの、内部管理体制等の改善が必要で投資家に注意喚起するために証券取引所が指定する銘柄を指す。

特設注意市場銘柄に指定されている会社は指定から1年ごとに内部管理体制状況について記載した「内部管理体制確認書」を取引所へと提出する。その結果内部管理体制に問題があると認められない場合には指定が解除される。

なお、確認書の提出を3度行った場合で、かつ内部管理体制に引き続き問題があると取引所が判断した場合には整理銘柄となり上場廃止となる。

この特設注意市場銘柄解除がされずに上場廃止(2015年5月29日付)となった第1号は「京王ズ(3731)」である。

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