メンタルアカウンティング
メンタルアカウンティング(Mental Accounting)とは、心の会計(心の家計簿)と呼ばれるもので、行動経済学(行動ファイナンス)などで研究されている。人のお金の使い方というものは必ずしも合理的なものではないということを説明されるときに良く用いられる。
代表的なものとして、競馬の最終レースでは大穴へ掛ける人が統計的に多い。というものがある。
これは1日の負けという小さなフレームで収支を見ており、1日の損を取り戻そうとしてより投機的な行動に駆り立てると言われている。
このように、メンタルアカウンティングは本来は大きく考えるべきお金に対するとらえ方を小さなフレームで考えてしまうことで生じる。先ほどのように1日単位の損益で考えるといったものの他にも、お金の使い方について無意識に「食費」とか「娯楽費」とか考えてしまい、非合理的な使い方をしてしまうと言ったことも挙げられる。
金額の多寡で判断がおかしくなることもある。たとえばスーパーでの日用品の買い物では10円でも安いお店で買おうとするのに、200万円の自動車を購入し用途する時、オプションのカーナビを購入する時に10万円のものと8万円のものがあり、あまりよく検討もせずに10万円のものを選択すると言った事が挙げられる。