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2015年5月 アーカイブ

2015年5月25日

ファンドラップ

ファンドラップ(Fund Wrap)とは、ラップ口座の一種で、より少額の運用資産からでも始められるように、運用対象を「投資信託」に絞ったもの。投資家は証券会社と投資一任運用契約を結ぶ。証券会社はあらかじめ指定されている投資信託の中から、顧客の要望に合わせてファンドの組み合わせや売買を実施する。

運用会社(証券会社)にとっては、残高によって確実な収入が見込めるとして現在注力していり、2015年5月の報道によると、国内のラップ口座の運用残高は4兆円を超えているとされている。

ファンドラップを利用するメリットについては、投資家は自分の希望する運用方針に従ってプロが投資を代行してくれるという点が挙げられる。また、通常のラップ口座と同様に売買手数料はかからない。

ただし、近年の傾向として、インデックスファンドについては販売手数料が無料のノーロードファンドが一般的になっている以上、販売手数料が無料というのはほとんど長所にならない。
また、運用先は投資信託である為、投資信託の運用経費である信託報酬は通常のケースと同様にかかることになる。

ファンドラップの利用においては投資一任による費用(投資顧問手数料)も同時にかかることになるため、インデックスファンドやETFなどへの投資と比較すると割高なコストを支払うことになりかねない。

2015年5月28日

長生きリスク

長生きリスクとは、長生きをすることで発生する経済的な問題を意味する。長生きするということは、それだけの間、生活する為のお金が必要になってくる。いわゆる老後は年金収入などはあるものの多くのケースでそれを上回る支出が生じることになる。結果として貯蓄の取り崩しによって生活をしていくことになるが、長生きをすることでそうした資金的な都合がつかなくなってしまうリスクを指す。

そもそも、長生きをするということはおめでたい話である一方で、経済的に自立をした老後を送るためには資金が必要となる。我が国では終身年金である公的年金制度があるものの、年金による収入だけで生計を立てるのは困難なケースも多く、長生きをすればするほど経済的な問題が生じる可能性は高くなる。

こうした長生きのリスクに備えるには、公的年金制度の上乗せとなるような制度を活用するほか、確定拠出年金を始めとした、自分自身で備える年金を確保する、あるいはその他の手段で貯蓄をしていくということが必要となる。

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