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2019年6月 アーカイブ

2019年6月12日

裁定買い残

裁定買い残(さいていかいざん)とは、裁定取引における「先物売り、現物買い」のポジションの残高の事を指す。対義語は裁定売り残で「先物買い、現物売り」。裁定買い残は、裁定取引の解消の際に売却される「現物株」となる。そのため裁定買い残の増加は将来的な株の売り圧力となるとされる。

※裁定取引とは、「割高を売り」「割安を買う」という取引で将来的にその価格差が小さくなった時に反対売買を行って利ざやを得る投資

裁定買い残は外国人投資家の動きとリンクするとされており、裁定買い残が大幅に減少すると売られすぎ、逆に裁定買い残が大きくなりすぎると買われすぎのシグナルの一つとされる。

2019年6月14日

更新値幅

更新値幅(こうしんねはば)とは、直近株価を基準に即時約定できる上下の値幅の事を指す。特別気配の際に上昇(下落)する値幅の事。直前についた約定値段を基準とする。

東京証券取引所では以下のように決められている。

200円未満 上下 5円
500円未満 8円
700円未満 10円
1,000円未満 15円
1,500円未満 30円
2,000円未満 40円
3,000円未満 50円
5,000円未満 70円
7,000円未満 100円
10,000円未満 150円
15,000円未満 300円
20,000円未満 400円
30,000円未満 500円
50,000円未満 700円
70,000円未満 1,000円
100,000円未満 1,500円
150,000円未満 3,000円
200,000円未満 4,000円
300,000円未満 5,000円
500,000円未満 7,000円
700,000円未満 10,000円
1,000,000円未満 15,000円
1,500,000円未満 30,000円
2,000,000円未満 40,000円
3,000,000円未満 50,000円
5,000,000円未満 70,000円
7,000,000円未満 100,000円
10,000,000円未満 150,000円
15,000,000円未満 300,000円
20,000,000円未満 400,000円
30,000,000円未満 500,000円
50,000,000円未満 700,000円
50,000,000円以上 1,000,000円

連続約定気配

連続約定気配(れんぞくやくじょうけはい)とは、大口注文や注文の集中で株価が大きく変動するのを防ぐ為に設けられている株価約定ルールの一つ。

基準価格から更新値幅の2倍を超えた水準での買いあがりや売り下がりが大口注文や短時間(60秒以内)に発生した場合、同値段(更新値幅の2倍の金額)に1分間「連続約定気配」として表示をして反対注文喚起を行うものである。

たとえば、現在の株価が100円だとする。この場合の更新値幅は5円なので大口注文または1分以内にその2倍の110円を超える買い注文が入った場合に発生することになる。

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