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2018年2月 アーカイブ

2018年2月20日

テーパリング

テーパリング(tepering)とは、金融政策に関する用語で、量的緩和政策における金融資産の買い入れ額を減らすといった出口戦略のこと。taperは先細り、漸減を意味する。

量的緩和政策は中央銀行(日銀など)が国債の買い入れ、ETFの買い入れといったように中央銀行自身が市場に資金を供給している。テーパリングはこうした緩和策を終わらせる際にどのようにしてそれを終了させるか?という戦略を意味する。

買い入れた国債は満期まで保有すれば償還されるので、保有残高を自然に減少させることができるが、量的緩和政策の一環として買い入れを行っている、ETFやREITには償還期限がないため、購入を辞めるだけでは保有残高は減らない。そのため、場合によっては買い入れたETFやREITを売る必要が出てくる。

そのため、将来的な売り圧力として市場では日銀によるテーパリングに注目が集まっている。

モーゲージバンク

モーゲージバンク(Mortgage Bank)とは、住宅ローンを専門に扱っている会社(金融機関)のこと。モーゲージローンというのは不動産を抵当権を担保とした融資。融資をした資金を証券化という方法によって住宅ローンを扱っている。日本では代表的な証券化住宅ローンとして"フラット35"の扱いがある。

フラット35によって、住宅ローンの貸し出しの原資となる"預金"を持たない金融機関であっても住宅ローンが取り扱えるようになった。日本における代表的なモーゲージバンクとして"ARUHIの住宅ローン"がある。住宅ローン専門金融機関であり、フラット35の取り扱いがある。

2018年2月21日

預貸率

預貸率(よたいりつ Loan deposit ratio)とは、銀行の経営指標で、預金に対する貸出の割合を率にしたもの。銀行が集めた預金をどれだけ融資(貸出)に回しているかを評価したもの。100%ということは、預金額と同額を融資に回しているということになる。

なお、預貸率が100%を超える(オーバーローン)は銀行にとっては不健全であるとされる、一方で銀行は預金と融資による信用創造が可能であり、旺盛な資金需要にこたえることは景気の面では悪いことではない。

一方で、近年では預貸率が低い状態が続いている。

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