ボラティリティ・インデックスとは、「VIX指数」「恐怖指数」とも呼ばれる指数の一つ。シカゴオプション取引所(CBOE)がS&P500を対象とするオプション取引のボラティリティ(変動幅)を元に公表している指数。ボラティティが高くなるほど指数は上昇する。
ボラティリティ・インデックスは投資家の心理を示すと言われており、ボラティリティ・インデックスが高いほど、投資家は株価の先行きに対して不透明感を持っていることを意味している。金融危機など大きな相場変動が起こるとボラティリティ・インデックスは急上昇する。
なお、一般的にボラティリティ・インデックスの指数値は10-20程度で推移している。アジア通貨危機の時には38、米国同時多発テロでは44、リーマンショック時には一時90近くまで上昇したこともある。
ちなみに、ボラティリティ・インデックスに対する投資も可能で「ETF(上場投資信託)」として販売されている。これは日本国内でも投資可能であり「国際のETF VIX短期先物指数(1552)」である。
また、ボラティリティ・インデックスはS&P500を対象としたものだけではなく、国内の株価指数に対しても存在している。我が国における日経平均株価(日経225)を対象とするものに「日経平均ボラティリティー・インデックス(日経平均VI)」がある。こちらはETNによる投資が可能で「NEXT NOTES 日経平均VI先物指数 ETN(2035)」で投資が可能となっている。