キチンの波
キチンの波とは
キチンの波とは、景気循環のうち約40ヶ月程度の比較的短い周期の景気循環を指し、短期波動とも呼ばれる。
詳しい説明
米国の経済学者ジョセフ・A・キチンが論文により主張したことからこの名で呼ばれる。在庫の数を企業が調整するための生産量拡大と縮小に伴う景気循環のこと。
在庫調整に伴うキチンの波は以下のような流れとなる。
(1)生産量増加・在庫増加 主に好景気の末期。生産量が非常に拡大している。
(2)生産量減少・在庫の増加 生産過剰によって在庫が増えることで生産量の調整が行われるが出荷量を上回る生産であるため、在庫数は伸びる。景気後退の始まり。
(3)生産減少・在庫減少 景気悪化に伴いさらに生産量を減らす。これにより在庫量も減少する。この状態になると景気後退も終盤。
(4)生産増加・在庫減少 出荷量が増えため、生産量を拡大する。景気の好転により消費も増えているためなお在庫が減少する。景気拡大の始まり。
以上が大まかなキチンの波の周期である。これがおよそ40ヶ月周期で起こるとされているが、近年ではこのキチンの波が観測されないケースも良く見られるようである。(90年代の米国経済など。)
他の景気循環 ・キチンの波 ・ジュグラーの波 ・クズネッツの波 ・コンドラチェフの波