コンドラチェフの波

Kondratiev Wave

英語
Kondratiev Wave
想定周期
おおむね40~60年
位置付け
長期景気循環の仮説

コンドラチェフの波とは

コンドラチェフの波は、物価、生産、投資などにおおむね40~60年の長期的な上昇・下降局面があるとする景気循環仮説です。ロシアの経済学者ニコライ・コンドラチェフの研究に由来し、後に技術革新の集団的普及と関連付けて説明されました。

図解

コンドラチェフの波の考え方

  1. 技術革新新しい産業と投資機会
  2. 設備投資生産能力と雇用が拡大
  3. 普及・成熟成長率が鈍化
  4. 過剰・調整投資と信用が縮小
  5. 次の革新新たな成長要因へ
技術・投資・需要などが長期の拡張と調整を生むという歴史的な循環仮説です。一定周期を保証する時計ではありません。

ほかの景気循環との違い

キチンの波

在庫変動を中心とする約3~4年の短期循環です。

ジュグラーの波

設備投資を中心とする約7~11年の中期循環です。

コンドラチェフの波

技術・インフラ・制度変化と関連付ける約40~60年の長期波動です。

分析上の限界

長期系列は戦争、制度変更、統計定義、国際化の影響を受け、観測できる波の回数も少数です。後から転換点を選ぶと周期が見える問題もあり、実証的な評価は一致していません。

投資では、長期テーマの背景整理にとどめ、企業利益、バリュエーション、金利、分散、投資期間を別に検討します。「新しい技術=直ちに株価上昇」とは限りません。

コンドラチェフの波についてよくある疑問

周期は必ず50年ですか?
いいえ。40~60年程度とされますが、転換点や期間は研究により異なります。
次の景気後退年を予測できますか?
精密な時期予測に使える確立した指標ではありません。
技術革新だけが原因ですか?
技術は代表的説明ですが、信用、人口、制度、戦争など複数要因が論じられます。
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