カバー取引

カバー取引とは

カバー取引とは、相対取引の金融取引において、取引の引き受け手がリスク回避のために行うヘッジ取引で、引き受けた注文と同じ注文を別の金融機関に対して行うことを指す。

詳しい説明

カバー取引を行うことで、金融取引業者がリスクヘッジをすることができる。

例えば、FX(外国為替証拠金取引)のような店頭取引(相対取引)が行われる場合、顧客の利益=業者の損失、顧客の損失=業者の利益となりそれぞれの取引が利益相反関係となる。 こうしたリスクを業者が負ってしまうと、場合によっては大きな損失をこうむることになってしまう。そのため、取引業者がこうしたリスクをヘッジするために、自らも別の金融機関や市場に対して顧客と同じ注文を出すことでそのリスクをカバーする取引を「カバー取引」と呼ぶ。

以下ではFX取引による、カバー取引について言及する。

FX(外国為替証拠金取引)の場合、取引業者は顧客から1万ドルの米ドル買い、日本円の売りの注文を受けたとする(1ドル=100円)。この場合、為替レートが変動し、1ドルが110円になったとして、顧客の投資家がこのポジションを解消した場合、相対取引であるため、業者はこの投資家に対して10万円を支払わなければならない。

こうした場合、FX取引業者は銀行(メガバンク等の大規模銀行)に対して同じ顧客投資家と同じ注文(1ドル=100円で1万米ドル買い)をしておけば、この投資家が110円でポジションを解消した場合は、投資家への支払い10万円、カバー取引で購入していたドルの売却益10万円ということで、リスクが0になる。 逆に為替が円高にふれたとしても顧客投資家の損失分(業者にとっては利益)で銀行から買い付けたカバー取引分の損失をヘッジすることができる。

このような相対取引では、業者側がどの程度カバー取引をしているかが安心の目安ともいえる。

上記では、FX取引業者の利益は0になるが、実際には顧客投資家から手数料やスプレッドなどで収益を得ている。

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