経常利益
Ordinary Profit
- 英語
- Ordinary Profit
- 計算
- 営業利益+営業外収益−営業外費用
- 位置づけ
- 日本基準で営業外損益まで反映した利益
経常利益とは
経常利益は、日本基準の損益計算書で、営業利益に受取利息・配当金などの営業外収益を加え、支払利息などの営業外費用を差し引いた利益です。
本業の採算だけでなく、資金調達、余資運用、為替変動、持分法投資損益なども反映します。そのため、会社が通常の活動を続ける中で得た利益を見る手掛かりになりますが、「経常」という名称が毎年安定することを保証するわけではありません。
図解
売上高から純利益までの5段階
- 売上高商品・サービスによる収益
- 営業利益売上原価・販管費を反映
- 経常利益営業外収益・費用を反映
- 税引前利益特別利益・損失を反映
- 純利益法人税等を反映
経常利益の計算方法
基本式は「経常利益=営業利益+営業外収益−営業外費用」です。営業外収益には受取利息・受取配当金など、営業外費用には支払利息などが含まれます。為替差損益や持分法投資損益の表示区分は会社の会計方針も確認します。
営業利益100億円、営業外収益10億円、営業外費用25億円なら、他の項目がない場合の経常利益は85億円です。営業利益との差15億円を調べることで、支払利息など本業以外の負担を把握できます。
営業利益・税引前利益・純利益との違い
営業利益
売上高から売上原価と販売費・一般管理費を差し引き、主たる営業活動の収益力を示します。
経常利益
営業利益に金融収支や為替差損益などの営業外損益を加減し、通常の活動による利益を示します。
税引前利益
経常利益に固定資産売却損益や減損損失などの特別損益を加減した、税金控除前の利益です。
純利益
純利益は税引前利益から法人税等を反映した最終段階の利益です。
経常利益を読む3つのポイント
- 営業利益との差:差が大きいときは、支払利息、受取配当金、為替差損益などの内訳を確認します。
- 変動性:営業外に区分されても、為替や配当、持分法投資損益は年度ごとに大きく動くことがあります。
- 会計基準:IFRSには日本基準と同じ定義の経常利益を表示する要求がないため、国際比較では営業外項目を組み替えて比較します。
金額だけでなく、売上高に対する経常利益率、複数年の推移、現金を伴うか、一過性かも確認します。
経常利益についてよくある疑問
- 経常利益が営業利益より低くなるのはなぜですか?
- 借入金の支払利息など営業外費用が、受取利息や配当金などの営業外収益を上回ると、経常利益は営業利益より低くなります。反対に営業外収益が大きければ高くなることもあります。
- 経常利益なら一時的な損益は含まれませんか?
- 固定資産売却損益などの特別損益は通常その後の段階で反映しますが、為替差損益や受取配当金など営業外項目も大きく変動し得ます。名称だけで安定利益とは判断できません。
- IFRS企業の経常利益はどう比較しますか?
- IFRSには日本基準と同じ経常利益区分がないため、金融収益・費用や持分法投資損益などの内訳を確認し、比較する範囲をそろえます。