金庫株

Treasury stock

英語
Treasury stock
領域
企業会計・資本政策
確認の中心
取得、保有、処分、消却の段階と株主資本・1株指標への影響を確認する

金庫株とは

金庫株は、株式会社が発行した自社の株式を、その会社自身が取得して保有しているものです。正式には自己株式と呼びます。取得しただけで発行済株式総数が減るわけではなく、処分または消却まで保有できます。

会社は法令と決議手続に従い、市場買付けや公開買付けなどで自己株式を取得します。日本の会計では取得原価で純資産の部の株主資本から控除し、保有する自己株式は議決権や剩余金配当の対象とはなりません。

図解

自己株式の取得後の選択

  1. 取得決議目的・上限・期間を定める
  2. 自社株買い市場等から自社株を取得
  3. 金庫株として保有株主資本の控除・議決権なし
  4. 処分報酬・M&A・資金調達で交付
  5. 消却消滅させ発行済株式数を減らす
取得と消却は同じではありません。取得後に保有・処分・消却のどの経路を選ぶかを追います。

仕組みと類似用語の違い

仕組み

会社は法令と決議手続に従い、市場買付けや公開買付けなどで自己株式を取得します。日本の会計では取得原価で純資産の部の株主資本から控除し、保有する自己株式は議決権や剩余金配当の対象とはなりません。

類似用語との違い

自社株買いは自己株式を取得する行為、金庫株は取得後の保有状態です。消却は自己株式を消滅させ発行済株式総数を減らす手続、処分は役職員報酬、M&A、資金調達などで自己株式を他者に交付する手続です。

使い方・読み方と注意点

発行済株式1,000万株、自己株式100万株なら、流通する自己株式を除く株式は900万株です。当期純利益9億円を単純にこの株数で割れば1株当たり100円ですが、実際のEPSは期中平均株式数と潜在株式等を反映します。

取得目的、上限額・株数、取得期間、実績、資金源、消却・処分予定を確認します。自社株買いで流通株数が減ればEPSが上がる場合がありますが、事業価値の増加を意味せず、高値取得、財務余力低下、後日の処分にも注意が必要です。

金庫株についてよくある疑問

金庫株を簡単にいうと何ですか?
金庫株は、株式会社が発行した自社の株式を、その会社自身が取得して保有しているものです。正式には自己株式と呼びます。取得しただけで発行済株式総数が減るわけではなく、処分または消却まで保有できます。
金庫株は何と区別しますか?
自社株買いは自己株式を取得する行為、金庫株は取得後の保有状態です。消却は自己株式を消滅させ発行済株式総数を減らす手続、処分は役職員報酬、M&A、資金調達などで自己株式を他者に交付する手続です。
金庫株を見るときの注意点は何ですか?
取得目的、上限額・株数、取得期間、実績、資金源、消却・処分予定を確認します。自社株買いで流通株数が減ればEPSが上がる場合がありますが、事業価値の増加を意味せず、高値取得、財務余力低下、後日の処分にも注意が必要です。
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