金庫株
Treasury stock
- 英語
- Treasury stock
- 領域
- 企業会計・資本政策
- 確認の中心
- 取得、保有、処分、消却の段階と株主資本・1株指標への影響を確認する
金庫株とは
金庫株は、株式会社が発行した自社の株式を、その会社自身が取得して保有しているものです。正式には自己株式と呼びます。取得しただけで発行済株式総数が減るわけではなく、処分または消却まで保有できます。
会社は法令と決議手続に従い、市場買付けや公開買付けなどで自己株式を取得します。日本の会計では取得原価で純資産の部の株主資本から控除し、保有する自己株式は議決権や剩余金配当の対象とはなりません。
図解
自己株式の取得後の選択
- 取得決議目的・上限・期間を定める
- 自社株買い市場等から自社株を取得
- 金庫株として保有株主資本の控除・議決権なし
- 処分報酬・M&A・資金調達で交付
- 消却消滅させ発行済株式数を減らす
仕組みと類似用語の違い
仕組み
会社は法令と決議手続に従い、市場買付けや公開買付けなどで自己株式を取得します。日本の会計では取得原価で純資産の部の株主資本から控除し、保有する自己株式は議決権や剩余金配当の対象とはなりません。
類似用語との違い
自社株買いは自己株式を取得する行為、金庫株は取得後の保有状態です。消却は自己株式を消滅させ発行済株式総数を減らす手続、処分は役職員報酬、M&A、資金調達などで自己株式を他者に交付する手続です。
使い方・読み方と注意点
発行済株式1,000万株、自己株式100万株なら、流通する自己株式を除く株式は900万株です。当期純利益9億円を単純にこの株数で割れば1株当たり100円ですが、実際のEPSは期中平均株式数と潜在株式等を反映します。
取得目的、上限額・株数、取得期間、実績、資金源、消却・処分予定を確認します。自社株買いで流通株数が減ればEPSが上がる場合がありますが、事業価値の増加を意味せず、高値取得、財務余力低下、後日の処分にも注意が必要です。
金庫株についてよくある疑問
- 金庫株を簡単にいうと何ですか?
- 金庫株は、株式会社が発行した自社の株式を、その会社自身が取得して保有しているものです。正式には自己株式と呼びます。取得しただけで発行済株式総数が減るわけではなく、処分または消却まで保有できます。
- 金庫株は何と区別しますか?
- 自社株買いは自己株式を取得する行為、金庫株は取得後の保有状態です。消却は自己株式を消滅させ発行済株式総数を減らす手続、処分は役職員報酬、M&A、資金調達などで自己株式を他者に交付する手続です。
- 金庫株を見るときの注意点は何ですか?
- 取得目的、上限額・株数、取得期間、実績、資金源、消却・処分予定を確認します。自社株買いで流通株数が減ればEPSが上がる場合がありますが、事業価値の増加を意味せず、高値取得、財務余力低下、後日の処分にも注意が必要です。
- 関連用語
- 自社株買い会社が自己株式を取得する自社株買い
- 資本政策資本構成と株主還元を設計する資本政策
- EPS(1株当たり利益)自己株式数の影響を受けるEPS
- 希薄化自己株式の処分で生じ得る希薄化
- 株主資本自己株式を控除表示する株主資本