コストプッシュインフレ

Cost-push inflation

英語
Cost-push inflation
領域
物価・マクロ経済
確認の中心
一時的な相対価格上昇と持続的インフレを区別

コストプッシュインフレとは

コストプッシュインフレは、原材料、エネルギー、賃金、輸送、輸入価格など生産コストの上昇が企業の販売価格へ転嫁され、物価全体を押し上げる現象です。供給制約や通貨安が出発点になる場合があります。

投入コスト上昇で企業は利益率低下を受け入れるか、価格を上げるか、生産を減らします。価格転嫁が広がり、賃金や期待を通じて二次的な値上げが続くと、基調的なインフレへ波及する可能性があります。

図解

コスト上昇の価格波及

  1. 供給ショック資源高・物流障害・通貨安
  2. 投入コスト企業の原価が上昇
  3. 企業対応利益吸収・値上げ・減産を選ぶ
  4. 販売価格広い品目へ転嫁が波及
  5. 二次効果賃金・期待と循環すれば持続し得る
最初のコスト上昇が一時的でも、転嫁と期待の連鎖で物価への持続性が変わります。

仕組みと類似用語の違い

仕組み

投入コスト上昇で企業は利益率低下を受け入れるか、価格を上げるか、生産を減らします。価格転嫁が広がり、賃金や期待を通じて二次的な値上げが続くと、基調的なインフレへ波及する可能性があります。

類似用語との違い

ディマンドプルインフレは総需要が供給能力を上回ることで価格が上がる説明です。現実には需要と供給の要因が同時に働きます。特定商品の一度の値上がりだけでは、継続的な一般物価上昇と同じではありません。

使い方・読み方と注意点

原油高と通貨安で輸入エネルギー価格が上がると、電気、物流、製品価格へ波及します。家計の実質購買力が下がり生産も弱れば、物価上昇と景気停滞が重なるスタグフレーションのリスクが高まります。

企業物価、輸入物価、CPI、賃金、利益率、価格転嫁率を順に確認します。供給ショックへ需要抑制だけで対応すると生産をさらに弱める可能性があり、ショックの一時性、期待、二次波及を分けて政策を評価します。

コストプッシュインフレについてよくある疑問

コストプッシュインフレを簡単にいうと何ですか?
コストプッシュインフレは、原材料、エネルギー、賃金、輸送、輸入価格など生産コストの上昇が企業の販売価格へ転嫁され、物価全体を押し上げる現象です。供給制約や通貨安が出発点になる場合があります。
コストプッシュインフレは何と区別しますか?
ディマンドプルインフレは総需要が供給能力を上回ることで価格が上がる説明です。現実には需要と供給の要因が同時に働きます。特定商品の一度の値上がりだけでは、継続的な一般物価上昇と同じではありません。
コストプッシュインフレを見るときの注意点は何ですか?
企業物価、輸入物価、CPI、賃金、利益率、価格転嫁率を順に確認します。供給ショックへ需要抑制だけで対応すると生産をさらに弱める可能性があり、ショックの一時性、期待、二次波及を分けて政策を評価します。
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