ビッグマック指数

びっぐまっくしすう

Big Mac Index

ハンバーガーと地球儀、硬貨で国ごとの価格と購買力を表すイラスト

ビッグマック指数とは

ビッグマック指数は、The Economistが公表する、各国のビッグマックの価格を使った通貨の購買力の比較です。同じ商品が同じ価格になる為替レートを求め、実際の為替レートとの隔たりを見ます。購買力平価の考え方を、身近な商品で捉える指標です。

店頭価格をそのまま比べると通貨が違うため、まず同じ通貨に換算します。安いドル価格は、現地価格が低い場合にも、その国の通貨がドルに対して安い場合にも生じます。

2026年7月:日本500円、米国6.22ドル

ビッグマック価格と米ドル基準の評価差(所得による調整なし)
国・地域現地価格ドル換算米国比の差
日本500 JPY3.08ドル-50.42%
米国6.22 USD6.22ドル+0.00%
スイス7.3 CHF9.04ドル+45.37%
英国5.49 GBP7.40ドル+18.98%
ユーロ圏6.19 EUR7.08ドル+13.81%
中国26.5 CNY3.91ドル-37.08%
台湾78 TWD2.42ドル-61.04%

The Economistの公表データ、観測日2026年7月1日。価格・為替はこの調査時点の値です。データはCC BY 4.0。ドル価格と差率は表示用に丸めています。

日本のドル換算価格は約3.08ドルで、米国の6.22ドルより約50.42%低い値です。スイスは約9.04ドルで、米国より約45.37%高くなっています。日本の全商品の物価が米国の半分だという意味ではありません。

円の評価差はどう計算する?

2026年7月データの為替は1ドル=162.135円です。日本500円と米国6.22ドルが等価になるレートは、500÷6.22=約80.39円/ドル。これを実際のレートと比べます。

日本の1個500円

米国の1個6.22ドル

同じ価格になるレート
約80.39円/ドル

実際の調査レート
162.135円/ドル

評価差の計算
80.3859 ÷ 162.135 − 1

米ドル基準・非調整:−50.42%

日本の価格を米国と等価にするレートは、市場レートの約半分です。非調整のビッグマック指数では、円が約50.42%割安という評価になります。

80.39円は将来の為替予測ではありません。ビッグマックだけを等価にする計算上のレートです。「割安」という評価から、円がその水準へ上がる時期や上昇率が決まるわけではありません。

CPIや国全体の物価とどう違う?

CPI(消費者物価指数)は、家計が買うさまざまな財・サービスの価格変動を時系列で測ります。ビッグマック指数は一つの商品を国際比較するため、CPIの上昇率や国全体の生活費を代わりに表すものではありません。

価格には食材、人件費、店舗の家賃、税、競争や販売方針などが影響します。店舗や調査方法による差もあります。所得水準を考慮した調整版もありますが、上の表と計算は所得調整をしない米ドル基準です。調整版の数値と混ぜて順位や変化を比べないことが大切です。

「現地で買いやすいか」を知るには、価格だけでなく賃金も必要です。端末価格を賃金の日数に換算するiPhone Indexは、この負担に着目します。

よくある疑問

日本の500円は今日の全店舗の価格ですか?
2026年7月の指数で使われた調査価格です。現在の店舗価格、空港・都市型店舗、セット価格などと同じとは限りません。
円が50.42%割安なら、買えば利益が出ますか?
利益を保証しません。一つの商品による評価であり、為替は金利、資金の流れ、政策などにも左右されます。将来の相場や投資の収益率とは区別します。
所得調整版と非調整版は同じですか?
違います。所得水準を考慮した調整版と、価格・為替をそのまま比べる非調整版では結果が異なります。同じ調査時点・基準通貨・版で比較します。
ビッグマックが値上がりすると、インフレ率がわかりますか?
その商品の値上がりはわかりますが、家計全体の物価上昇率とは一致しません。広い財・サービスを対象とするCPIなどと併せて見ます。
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