iPhone Index(iPhone指数)
あいふぉんしすう
iPhone Index

iPhone Indexとは
iPhone Index(iPhone指数)は、同じiPhoneを買うために、各国の平均的な手取り賃金で何日分働く必要があるかを示す比較です。Picodiが2018年から公表しています。現地通貨の価格を現地の賃金で割るため、ドルへの換算価格だけでは見えない購入負担がわかります。
同じ呼び名でも、国ごとの端末価格をドル換算するだけの比較を指すことがあります。単位が「ドル」か「労働日数」かを確かめると、価格差と所得に対する負担を読み違えずに済みます。
2024年版:日本12.4日、スイス4.0日
以下はPicodiの2024年版、iPhone 16 Pro(128GB)の公表値です。2026年の現行モデルや現在の賃金による値ではありません。
| 国 | 端末価格 | 月の手取り賃金 | 労働日数 |
|---|---|---|---|
| 日本 | 159,800 JPY | 270,073.00 JPY | 12.4日 |
| スイス | 1,049 CHF | 5,506.80 CHF | 4.0日 |
| 米国 | 1,088 USD | 4,518.10 USD | 5.1日 |
| オーストラリア | 1,799 AUD | 6,647.00 AUD | 5.7日 |
| シンガポール | 1,599 SGD | 5,897.00 SGD | 5.7日 |
| トルコ | 82,999 TRY | 23,916.38 TRY | 72.9日 |
Picodi.com「iPhone Index 2024」と公開データ表。価格と手取り賃金は同調査の採用値、日数は小数1桁。政府の賃金統計などを用い、国によって給与の対象や推計方法が異なります。トルコの賃金の参照元はNumbeoです。
日本12.4日はスイス4.0日の約3.1倍です。これは端末代と賃金の比率の差であり、労働時間、生産性や国全体の豊かさを同じ倍率で表すものではありません。
日本の12.4日を実数で計算する
日本の端末価格は159,800円、調査で採用された月の手取り賃金は270,073円です。Appleの2024年9月の発表でも、iPhone 16 Proの発売価格は159,800円(税込)からでした。
月給を21労働日で割ると、1日分は270,073÷21=約12,860.62円。端末価格をこれで割ると、159,800÷12,860.62=約12.43日、小数1桁で12.4日です。
159,800円 ÷(270,073円 ÷ 21日)
= 約12.4労働日
濃色12日+一部色の約0.4日=端末代
枠は1労働日。1か月を21労働日とする換算。
12.4日働けば、必ず買える?
実際に貯蓄できる日数とは違います。この指数は収入をすべて端末代に回す換算で、家賃、食費、通信費などを差し引きません。毎月5万円を購入資金に回せる場合、159,800円には約3.2か月分の貯蓄が必要です。
平均賃金は一人ひとりの手取りや中央値とも異なります。賞与、雇用形態、職種や地域の構成、手取りの推計が結果に影響します。低い日数ほど平均的な収入に対して買いやすいという読み方はできますが、全員の生活余裕を表すわけではありません。
税の条件も確認します。米国の発表価格999ドルは売上税を含まない表示で、上のPicodiの元表は価格1,088ドルを採用しています。999ドルを同じ賃金で割る計算と混ぜると、日数が変わります。モデル・容量・税・発売時点をそろえて比較します。
ビッグマック指数・CPIとの使い分け
- ビッグマック指数
- 同じハンバーガーの国際価格から、通貨の評価差を見る指標です。主に価格と為替を比べます。
- iPhone Index
- 同じ端末の価格を手取り賃金の日数に直し、所得に対する購入負担を比べます。端末が値上がりしても、賃金がそれ以上に増えれば日数は短くなり得ます。
よくある疑問
- iPhone IndexはAppleの公式指数ですか?
- ここで扱う労働日数の指数はPicodiが公表する比較です。Appleの価格は入力データの一つであり、Appleが公表する指数ではありません。
- 日本の12.4日は2026年の値ですか?
- 2024年版、iPhone 16 Pro(128GB)の値です。世代・容量・価格・賃金の基準時点が変わるため、別年の指数と同じ条件だとは限りません。
- 休日を含めた12.4日ですか?
- 労働日への換算です。月の手取りを21労働日で割る方法で、休日を含む暦日や実際の労働時間ではありません。週給の統計を使う場合は5日で日給に換算する方法もあります。
- 海外で安く買える国のランキングですか?
- 日数が少ない国は、その国の採用賃金に対して買いやすいことを示します。日本の旅行者の購入費用とは別で、為替、税、旅費、保証や通信仕様なども確認が必要です。
- 関連用語
- ビッグマック指数通貨の評価差と所得に対する負担を比べる
- 実質賃金賃金と物価を併せて購買力を見る
- CPI(消費者物価指数)端末価格と家計全体の物価変動を区別する