不良債権
Non-performing Loan (NPL)
- 英語
- Non-performing Loan (NPL)
- 主な原因
- 延滞・財務悪化・貸出条件緩和
- 分析指標
- 不良債権比率・保全率・引当率
不良債権とは
不良債権は、元利金の延滞や債務者の財務悪化などにより、契約どおりの回収が困難または不確実になった貸出金等です。銀行の開示では、金融再生法開示債権などの定義と区分を確認します。
開示区分と処理
破産更生債権・危険債権
法的破綻や経営破綻状態、それに近い債務者への債権で、回収見込みを厳しく見積もります。
要管理債権
三カ月以上延滞債権や貸出条件緩和債権など、管理を要する債権です。
処理方法
引当、償却、債権売却、事業再生支援などを、回収可能性に応じて組み合わせます。
金融機関を分析するときの見方
不良債権比率は「不良債権額÷総与信」などで見ます。定義が揃っているか、部分直接償却前後かを確認しないと比較を誤ります。
比率が低くても、景気後退や特定業種への集中で将来損失が増えることがあります。信用リスク、引当の充足、自己資本の厚みを一緒に見ます。
不良債権についてよくある疑問
- 不良債権はすべて回収不能ですか?
- いいえ。担保処分や返済条件変更、事業再生により一部または全部を回収できる場合があります。
- 引当てれば問題は消えますか?
- 引当金は損失への備えであり、債権の回収不確実性自体を消すものではありません。
- 銀行間で単純比較できますか?
- 開示定義、ポートフォリオ、担保・保証、償却方針が異なるため、補足指標が必要です。