逆選抜とは
逆選抜(ぎゃくせんばつ)とは情報の非対称性が存在する市場において発生する市場の失敗のこと。情報の非対称性がある市場では、情報をもたないものの無知に付け込み情報を持つものが都合の悪い情報を隠してサービスを提供しようとするインセンティブが働く。一方情報を持たないものはそうしたインセンティブが働いていることを知るため、本来の価値よりもサービスを過小に見積もりする。これによって、情報の非対称性が存在しなければ成立した取引が成立しなくなることを指す。 たとえば、情報優位者(売り手)と情報劣者(買い手)がいるとする。60万円(A:粗悪品)、100万円(B:標準品)の商品があるとする。これ自体は情報優位者も情報劣者も知っている。 この場合、買い手はこの商品の価値を平均価格である80万円と見積もる。一方売り手は提示された80万円では100万円の商品である(B)を売ることはできず、販売できるのは(A)のみとなる。 本来は粗悪品と標準品の二つがあるのに、買い手はどっちがそれかを理解できないことから、本来であれば100万円の標準品を買いたいと思っている人も60万円の粗悪品しか買えないことになる。 これを逆選抜と呼ぶ。 |
もしかして?(逆選抜関連用語一覧)
|
逆選抜の登録カテゴリ情報
メインカテゴリ:き行 |
サブカテゴリ(2):ジャンル別 , 索引別 |
なお、「金融経済用語辞典トップページ」からも情報をお探しいただけます。
逆選抜に関するクチコミ・投稿情報
逆選抜に関連すると考えられるクチコミや投稿情報を表示しています。できる限り逆選抜に合った情報を表示できるよう努力しておりますが、時事的な質問などが表示されたり、不適切な情報が掲載される可能性もありますが、ご了承ください。
見つかりませんでした