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金融経済用語辞典の「買収・M&A」に関するカテゴリー記事(用語)の一覧です。

MBO

MBO(Management Buyout:マネジメントバイアウト)とは、経営陣による自社買収のこと。企業の経営者側が自社株を購入して独立した法人とすること。



MSワラント

MSワラント(Moving Strike Warrant)とは新株予約権の一種で、行使価額修正条項が付与されたもの。新株予約権は一定の価格で新株(株式)を取得できる権利だがMSワラントはその権利行使価格を修正することができる。



TOB(株式公開買い付け)

TOB(株式公開買い付け:Takeover Bid)とは、企業の買収の際に買い手となる企業が一定の条件で対象企業の株式を買い付けることを指す。買い付けを行うものは「買い付け期間」「買取株数」「価格」を公告して不特定多数の株主から株式市場外で株式を買い集める制度のこと。



のれん代

のれん代とは、営業権とも呼ばれる、企業買収の際の当該企業の持つ資産に対して余分に支払われる金額のこと。例えば、純資産が10億円の会社をとある会社が15億円で買収した場合、5億円はのれん代として計上される。



グリーンメーラー

グリーンメーラー(Green Mailer)とは、ある企業の株式を多く保有してその発行会社等に対して、その株式を高値での取引を要求する者をいう。ドル紙幣の色が緑であることと、脅迫状という意味合いを合わせた造語。



デューデリジェンス

デューデリジェンス(Due Diligence)とは、デューデリとも略され、投資家や証券会社、銀行などが投資や融資を行う際に、投資対象となる気y号の事業や経営の実態・内容について事実確認を行う作業のことを指す。



パックマンディフェンス

パックマンディフェンス(Pac Man Defence)とは、企業のM&Aに関する用語の一種で買収防衛策の一つ。人気ゲーム「パックマン」の名前に由来する。



プロキシーファイト

プロキシーファイト(Proxy Fight)とは、委任状闘争とも呼ばれ株主総会においてある議案について議決権を獲得するために、第三者株主の委任状をめぐり、一般的には大株主と経営陣との間で闘争が生じることをさす。



ホワイトナイト

ホワイトナイト(White Knight)とは、企業が敵対的買収から身を守るための友好的な買収・合併相手のこと。敵対的買収の標的となった企業が別の新たな買収者を選択することにより敵対的な買収者から身を守ることを目的とする。



ポイズンピル

ポイズンピル(Poison Pill)とは、毒薬条項とも呼ばれる企業の買収(M&A)に関する用語の一種。敵対的買収を仕掛けてきた相手の裏をかく為の標的企業が行う行動を指す。



ライツプラン

ライツプラン(Rights Plan)とは、敵対的買収に対する防衛策の一つ。敵対的買収者が、被買収企業の議決権ベースで一定割合を越えた場合、時価(現在の株価)より安い価格で新株購入できる権利(新株予約権)を既存の株主に対して予め渡しておくという方法。ポイズンピルとも呼ばれる。



企業価値(EV)

企業価値(きぎょうかち:EV)とは、時価総額に対して純負債を加算したものEVとも表記される。時価総額とは、企業の発行済み株式総数×現在の株価で計算され、純負債とはネットの有利子負債から現預金、短期性有価証券を差し引いたもの。



債務免除益

債務免除益(さいむめんじょえき)とは、債務免除に生じる会計上の利益の事。債務免除は「相手に対する債券を放棄する」という事。資金を借りていた側(債務者)からすると、この債権放棄によって経済的な利得を受けることになるため、会計上は利益(特別利益)と見なす。



公募増資

公募増資(こうぼぞうし:Public Offering)とは、株式会社が新しい株式を発行するに当たって(増資をするにあたって)、不特定多数の投資家に対して広く取得の申込募集を行うことを指す。



合併

合併(がっぺい)とは、2社以上の会社(企業)が結合すること。広義では買収も合併の一種である。企業再編手法の一つであり、法人と法人が結合する手法として用いられる。



安定株主

安定株主(あんていかぶぬし:Stable stockholder)とは、株式の長期保有を目的とする株主の事を指す。明確な基準はない。一般的には当該企業の経営者、従業員持株会、株式持ち合いをしている企業などが代表的。対義語は浮動株主。



持ち株比率

持ち株比率(持株比率)とは、ある特定の株主が保有している株式の数が、その株式を発行している企業の発行済株式総数に対してどの程度の比率であるのかをしめしたもの。保有する株数を発行済株式総数で除すことで計算できる。



敵対的買収

敵対的買収(てきたいてきばいしゅう:Hostile Takeover)とは、対象となる企業の経営陣の同意を得ていない買収行為のことを総称して指す。



株式交換

株式交換(かぶしきこうかん)とは、企業を買収する際の方法の一つ。子会社となる会社の株主には親会社となる会社の株式を与えることにより、買収企業は現金を用意しなくても企業買収が可能となる。時価総額の大きな会社が自社株式を対価として企業買収を行うことができるようになっている。



株式持ち合い

株式持ち合い(かぶしきもちあい)とは、複数の企業同士がそれぞれの発行する株式を保有する状態のこと。それぞれがお互いの株式を保有する場合の株式は「相互保有株式」と呼ばれる。通常はA社とB社の間で株式を持ち合うことが多いが、A社の株をB社が持ち、B社の株をC社が持ち、C社の株をA社が持つというような場合もある。



毒薬条項

毒薬条項(どくやくじょうこう)とは、ポイズンピルとも呼ばれる買収防衛策の一種。企業買収の標的となった企業がとる行動で、買収が成功した場合は株式を大幅にディスカウントした価格で第三者に付与したり、企業年金基金などに長期的なコミットメントを負う約束をしたりすること。



第三者割当増資

第三者割当増資(だいさんしゃわりあてぞうし)とは、企業における資本調達方法の一種。特定の第三者に対して新株を引き受ける権利を与える増資法の一種。企業の株主資本を充実させ財務内容を健全化することができる。



資本提携

資本提携(しほんていけい)とは、2社以上の企業がお互いに株式を持ち合う、または一方の企業が経営権を有しないレベルで株式を保有することで、お互いが協力関係を築くことを指す。一般的には10%以下程度の水準であることが多い。



資本関係

資本関係(しほんかんけい:Capital Tie)とは、2社以上の企業において一方的もしくは双方において株式を保有していることを指す。たとえば、A社ばB社の株式を保有すること(出資していること)を資本関係がある、と呼ぶ。



黄金株

黄金株(おうごんかぶ)とは、Golden・Shareとも呼ばれるもの。通常は買収に関連する株主総会決議事項についての拒否権がつけられた特定の株式を指す。