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最終利回りとは

最終利回り(さいしゅうりまわり:YTM)とは、債券投資における指標の一つ。投資した債券等を満期(償還時)まで保有した場合の1年あたりのクーポン収入(利息部分)と、満期時における償還益(損)を保有期間に応じて按分したものを合計した金額に対する投資額を計算したもの。

最終利回り={(1年あたりのインカムゲイン)+(1年あたりのキャピタルゲイン)}÷投資額

1年あたりのインカムゲイン:1年間のクーポン
1年あたりのキャピタルゲイン:(償還価格-購入価格)÷残存期間

たとえば、残存期間が2年の債券(A)があり、額面100円、表面利率5%、流通市場価格(取得価格)を95円とする。この債券は表面利率が5%なので額面100円につき1年間の保有でクーポン5円が支払われる。

この債券Aは額面よりも安い金額で取得していることから、金利収入とは別に満期時には額面との差である100円(額面)-95円(取得価格)=5円の収益が発生することになる。
この5円の利息外収入を残存期間である2年で按分すると1年あたり2.5円の収入と計算することができる。

この2.5円を毎年受け取る利息に加えて計算する利息が最終利回りである。

最終利回り
={5円(クーポン)+2.5円(利息外収入を残存期間で按分したもの)}÷95円(取得価格)
=7.5円÷95円=7.894%

となり、最終利回りは7.894%と算出することができる。


もしかして?(最終利回り関連用語一覧)

  1. 再投資
  2. 財形制度
  3. ザラ場
  4. 前場
  5. ザラバ方式

 

 

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