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リスクプレミアムとは

リスクプレミアム(Risk Premium)とは、株式投資などリスクのある投資に対して、投資家がそのリスク分に対して求める超過収益(上乗せ利益)のことを指す。リスクに応じて期待する上乗せ収益とも言い換えることができる。

例えば、投資において銀行預金の預金金利が1%であるに対して、リスクのある株式投資の1年間の運用成果が1%で同じであれば、合理的投資家は全て銀行預金に預金することになる。
これは、預金よりも株式の方が株価の変動などにより価格下落のリスクがあるためで、上記の例では株式投資がリスクに見合わない投資となるためである。
投資家が各投資商品に対して求める収益性を「期待収益率」と呼ぶが、この期待収益率は投資商品のリスクが大きいほど、大きくなる。これは期待収益率にリスクプレミアムが上乗せされているからと考えることができる。

なお、上記の例でリスクの低い資産の例として銀行預金を挙げたが、日本で無リスク資産における利回りとしては「コールレート(無担保コール翌日物金利)」が代表的で、アメリカでは「財務省短期証券(トレジャリービル)金利」が利用されることが多い。
なお、こうしたレートのことを「リスクフリーレート」と呼ぶ。

ちなみに、リスクプレミアムは様々な場面で利用される。例えば、銀行における貸付時の短期プライムレートは最も信用度の高いお客さん向けの金利であり、それよりも信用リスクの高い顧客に対してはより高い金利での貸付を要求する。
また、銀行預金よりも審査の緩いキャッシングや、カードローンの場合には銀行で貸付を受ける場合よりも金利が高いのはその分のリスクプレミアムが上乗せされているためである。

ほかにも債券においても信用格付に応じて債券のクーポンレート(利回り)が異なっているのもそれぞれの信用リスクに対するリスクプレミアムである。

住宅ローンなどにおいても同じようなことが言え、変動金利よりも固定金利のほうがローン金利が高く設定されているのは、固定金利を選択された場合銀行側は将来にわたっての金利変動リスクを負うことになるためであり、固定金利と変動金利の金利差はリスクプレミアムである。

もしかして?(リスクプレミアム関連用語一覧)

  1. 流通利回り
  2. 利食い
  3. リスクアセスメント
  4. 量的・質的金融緩和
  5. 両端入れ

 

 

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