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リバースモーゲージとは

リバースモーゲージ(Reverse mortgage)とは、自宅を担保とした金融商品の一つ。自宅を保有するが現金が少ないという高齢者世帯が自宅を手放さずに資金調達を行うための手段とされている。公的なものと民間のもの、年金方式と一括方式のものがある。イメージとしては住宅ローンの逆バージョンと考えると分かりやすい。

日本では、東京武蔵野市が1981年から実施した「福祉資金貸付サービス」が始まりと言われている。
自宅を抵当に入れて年金または一時金を受け取る。返済は毎月行うのではなく本人が死亡した時点で担保となっている自宅を、ローンの貸し手が売却することにより返済される仕組みとなっている。
収入や現金が少ない高齢者でも、持ち家があれば生活のための現金を得ることができて、生存中の返済がいらないことから注目を集めている。

一方で、リバースモーゲージにリスクが無いわけではない。大きく3つのリスクがある。

・金利リスク
ほとんどのリバースモーゲージは変動金利が採用されているため、金利が上昇した場合、借入残高が増大し担保が割れることがある。

・不動産価格の下落リスク
不動産価格が低下した場合、評価替えが行われ毎月受け取りタイプの場合は融資額が下落することがある。

・長生きリスク
当初の想定年数よりも長生きした場合、担保掛目を越えての融資は行われないため、融資が打ち切られることになるリスクがある。

この他、契約者のリスクではないが、リバースモーゲージの利用には推定相続人の許諾が必要となるケースが多い。これはリバースモーゲージを利用されると利用されなかった場合と比較して相続人の受け取り財産が減少するためである。
トラブル無く、リバースモーゲージを利用するのであれば推定相続人としっかりと話し合い理解を求めることが重要となる。

その一方で、資産が不動産に偏りがちな高齢者にとって、リバースモーゲージは子などに金銭的迷惑をかけることなく老後資金を確保できる有効な手法の一つである。

近年では、都市銀行でもリバースモーゲージを活用したローンが販売されるなど日本でも徐々に一般化されつつある。

また、家賃収入を担保とするタイプのリバースモーゲージローンもある。
自宅を他人に貸し出すことにしておき、その賃貸でえられる家賃を担保とするものでJTI(移住住み替え支援機構)と民間金融機関が連携した家賃担保型リバースモーゲージも存在する。

もしかして?(リバースモーゲージ関連用語一覧)

  1. 流通利回り
  2. 利食い
  3. リスクアセスメント
  4. 量的・質的金融緩和
  5. 両端入れ

 

 

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