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信用余力とは

信用余力(しんようよりょく)とは、信用取引における余力の一つ。現在の信用取引の投資状況から、追証(追加証拠金)が発生するまでの余裕資産のこと。例えば、信用力が20万円と表示されている場合、担保となっている委託証拠金があと20万円以上減少することがあれば追証が発生するということ。

例えば、最低維持委託証拠金率が20%の証券会社を想定する。
100万円の証拠金で300万円の株を買ったとする。
この場合の投資余力は、300万円の建て玉に対する最低維持証拠金である60万円(300×20%)となる。現在の証拠金は100万円なので、信用余力は100万円-60万円=40万円と計算される。

この信用余力を回復させる手段としては以下の方法がある。

・建て玉を減らす。(証拠金に対する建て玉が小さくなるので委託証拠金率が回復)
・証拠金が代用有価証券の場合は売却して現金化する
・新しく現金を追加預託する

上記の例でそれぞれの回復がどの程度になるのかを説明sるう。

・建て玉を減らす。
例えば、現在300万円の建て玉があるが、このうち100万円を反対売買により決済した場合、最低維持証拠金は200万円×20%=40万円になる。そのため、信用余力は100-40=60万円となり。20万円回復することになる。

・代用有価証券を売却する。
100万円の証拠金が実は代用有価証券だった場合、これを売却して現金にすれば、125万円の委託証拠金となるので、信用余力も65万円となる。(代用掛目が80%の場合)

・新しく現金を追加預託する。
新規の現金を追加で預ければその分が信用余力となる。


なお、類似の用語に「信用新規注文発注余力(信用建余力)」というものがあるが、こちらは現在の証拠金からあと幾ら新規に信用建て玉を建てることができるのかを示したものとなっている。

※証券会社により多少表現が異なる場合がある。

信用余力に関する特選サイト
信用余力について金融経済用語辞典がオススメするウェブサイトを紹介します。

信用取引と委託証拠金率の管理(リスク管理)

もしかして?(信用余力関連用語一覧)

  1. ジャンク債
  2. シャープレシオ
  3. 私募
  4. 商業銀行
  5. 下値支持線

 

 

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